The Dragon Scroll

Be just and fear not.

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SIerのジレンマ

経済環境悪化の影響はIT業界には遅れてやってくると言います。ユーザ企業のシステムに対する投資 マインドが低下することは、SIビジネスが縮小することに他なりません。 こういう状況下でSIerはどのような戦略を取るべきなのでしょうか。 とにかくどのような…

変化に全くついていけない、滝の開発

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いよいよ、最後の一月を残して、デスマに陥った設計フェーズを 終える。終わる、というよりは、終わらせる方が表現としては 的確。まだ、山場はある。 開発のスタイルは、これでもか、というくらい、ウォーターフォール。 設計フェーズだけで、数ヶ月、相当…

顧客対応のベストプラクティスは存在するのか。

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お客様とのやりとりで、困ることが少なくない。 進捗報告の粒度や、仕様変更やリスクに対する考え方、 プロジェクトの舵取りについて、意見が異なることは 普通にある。 こちらの言い分を主張したところ、容易には事は進まない。 しかし、こちらも、正論を言…

この業界が変わるわけがないと、言う人はまだいるだろうか。

社内で、アジャイルプラクティスの読書会を開いている。 今日は、その第四回。 アジャイルプラクティスをみんなで読んでいて、感じるのは、 現場には現場のプラクティスが既にあるということ。 その知恵を共有することで、新たな気づきを生むことができる。 …

これは、言及せずにはいられない。

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ライ麦畑で子供が落ちないように見張るだけの簡単なお仕事に戻ってはどうか?明日、書く*1 書いた。 この業界が変わるわけがないと、言う人はまだいるだろうか。 - papandaDiary - Be just and fear not. *1:自分は、明日、書くことに意味がある

ディフェンシブな開発は、通用しない。

「そもそもどういうシステム全体像となるのか。」という問いへの 答えを見つける作業は、探索に近い。 漠然としたWhy(なぜこのプロジェクトを始めたのか)を元に、 What(Whyを解決するために必要なもの)を探し当てていく作業となる。 システム化の範囲を…

最上流に持ち込むアジャイルプロセス。

システム化企画という、最上流の工程に携わって、早2ヶ月。 残すところ、あと1ヵ月。 このフェーズでは、そもそも業務の、何をシステム化対象としましょう ということを、顧客・開発が一体となって考える。 ソフトウェア開発の「要件定義」の前段階に当たる…

やろうとしていることが、オモロいかどうか。

今日は、チームラボの人との交流会があった。 そもそもは会社の仲間が、ラボの方とつながりがあって、実現した交流会で、 僕はお誘いを受けて、何は置いても参加させてもらった。 チームラボといえば、受付にあるファミコンでしょう。 確か、WebDBで読んだ気…

僕らは、こんな高い山を登ろうとしていたのか。

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他の人が書いた、記事に対してはあまりトラックバックしないのだけど、 このエントリに対しては、ひとことふたこと書きたくて仕方なくなった。 エベレストを登る話。 2008-05-16 - 岡村日記 お金を出すから、この山を登ってきて欲しいと言われる。 遠めから…

Database as a Service.

「自分たちが得意とするモノをサービスとして提供します。」 がSaaSやHaaSの思想である。 システム屋がこれまで培ってきたノウハウや得意分野を サービスとして売るイノベーション。例えば、データベースに特化した、DaaS[Database as a Service] というのも…

ソフトウェア開発のジレンマからの解放。

システムは、企業の競争力に直結するものと、そうでないものとに 分類することができる。 例えば、旅行業者にとって、旅行の予約サイトの利便性、 機能性は、競合他社に対する強みとなるだろう。 配送を営む会社にとって、物流管理システムは、ミッションク…

ソフトウェアの解放。

ソフトウェアの開発は金がかかる。 それなりのモノを得るためには、それなりの費用と期間が 必要になる。 モノを動かすためのハードウェアを新たに用意するとなると、 さらにコストがかさむ。 しかも初期費用だけで済まない。 ソフトもハードも保守費用を払…

SIerがシステムではなくサービスを提供するとき。

顧客にとってすれば、システム自体には価値が無い。 システムが動いてこそ、 動いて自分たちにサービスや機能を提供してこそ、 提供して自分たちの業務が効率良く回ってこそ、 (あるいはサービスによって生活が利便になってこそ) 価値がある。 システムは…

この本、確かにオモロイよ。

『ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学 (光文社新書)』を読んだ。ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学 (光文社新書)作者: 岡嶋裕史出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/03メディア: 新書購入: 5人 クリック: 220回この商品を含む…

システムを創る目的を取り戻すために、この仕事をしているのか。システムを創る目的を果たすために、この仕事をしているのか。

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ソフトウェアを開発する、システムを構築する目的というのは 何だろうか。 それは、会社や業界が掲げるものではなくて、開発や構築を生業としている 人たち自身が持つ、目的のこと。 納期やコストや品質の基準をクリアすることは、それ自体は 最終的な目的で…

とはいうものの、SIerの方が、大きな契約を作りたがるよね。

いきなりエベレストの登頂を目標にするのはやめよう。 - papandaDiary - Be just and fear not.を踏まえて。 とはいうものの、SIerの方が、大きな契約を作りたがるよね。 例えば1年から2年という、長い期間、それなりの数のエンジニアを食わすことが できる…

いきなりエベレストの登頂を目標にするのはやめよう。

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要件定義フェーズで、お客様と会話をしていると、その要望が止まらなくなってくる、 ということはよくある話だ。 基幹システムリプレースともなれば、その積年の思いの対象も限りなく広くなる。 いかに、現行のシステムが使いにくいか、どうしたいかをとうと…

ディフェンシブなエンジニア。

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ディフェンシブな開発 〜 SIビジネスの致命的欠陥 - kuranukiの日記(移転しました)→ http://kuranuki.sonicgarden.jp いわゆるディフェンシブな開発とは、ビジネスモデルだけの問題ではない。 エンジニアの価値観にまでもぐりこむことがもう一つの弊害では…

なぜ、この仕事をやっているのだろう?

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年の頭に考えたこと。 自分はなぜ、システム屋の仕事をやっているんだろう? 他にも職業はあるし、今の仕事が気楽な訳でもない。 むしろ、よく聞かされる悲惨なエンジニア話からもれることなく、 今今、感じているストレスは計り知れないところがある。 それ…