The Dragon Scroll

Be just and fear not.

時を超えたジャーニーの続き。

 f:id:papanda0806:20201017211830p:plain

 TIS株式会社様と業務提携を発表しました。

 10月15日、ニュースリリースに業務提携のお知らせが並んでいるのを確認し、遠い記憶を思い起こしました。

www.tis.co.jp

 十数年前、大阪から東京に転進して、向かった先はまさにTIS。当時、田町の海岸沿いのピラミッドのようなビルに、産業系の事業部があり私はそこに在籍しました。本社も竹芝にあって、やはり海岸沿い。いつの頃か、「海岸沿いのSIerとよく呼んでいたものです。それからの数年は私にとってまさに転機。会社の中で組織横断的な取り組みに挑み、自身の大きな成長に繋がったことを思い出します。

 その後、2010年に海岸沿いを卒業。どんな言葉を飾ったところで、結果として袂を分かったのは間違い有りません。それから10年。こうした形で、再び接点を得たわけです。感慨深さもひとしおです。

 きっかけは4月。SAFe方面で懇意にしていた友人が「海岸沿い」*1に入社、コロナの混乱の中で再会を果たしたことによります。

 日本におけるアジャイルの取り組みを組織的に広げていくためには? またDXを進めていくためには? そうした雑談を交わしているうちに、ともに取り組みをしていかないか、そういう話へと発展していきました。そこからは半年ほどかけて議論を重ねながら、提携を具体化した形です。

 DXの推進にあたってはプロジェクトを組成して臨むものです。新規のサービス企画、開発であっても、遂行にあたってはプロジェクトマネジメントが必要です。ただし、従来からの硬直的な標準に則ったプロジェクトマネジメントではなく、求められるのは、進めながら直面する変化に適応するマネジメントです。ですから、「アジャイルなPMO」というわけです。

 TISによるアジャイルPMOサービス。そこに私達レッドジャーニーからは、まさしくアジャイル開発の経験、そして仮説検証の実践知を提供していきます。

prtimes.jp

prtimes.jp

 古巣の人間とはいえ、レッドジャーニーは数名で運営する小身。そうした企業と、対等に提携を進めていただいたことは、「TISらしい」と感じます。TISは、グループ従業員数約2万人、売上4400億を越える大企業です。そうした企業体でありながら、中にいる人たちは、不思議なほど熱量を持っている。良いと感じるなら、その瞬間振り切った行動と判断を取る、それが海岸沿いにあった「意気」だと思います。別の言葉で誤解を恐れず言えば、「遊び心」を宿していると言えます。そうでなければ、十数年前の「越境」も許容されることはなかったでしょう。

www.youtube.com

 10年のときを越えて、再び「海岸沿い」へ。現実とは、ときに作られた物語よりも、物語的と言えます。この物語はどこへと繋がるのか。古くて、それでいて新しい、ジャーニーの出発。多くの人たちが関われる物語を紡ぐ旅にしたいと思います。

*1:現在は新宿所在のため現実に海岸沿いに会社があるわけではない