The Dragon Scroll

Be just and fear not.

より現場に近い野戦病院でありたい。

会社やコミュニティを超えて、
現場と現場を繋ぎたいという思いを込めて、「Bridge」。
「DevLOVE2008Bridge」という場を作ろうと思い立ったのは、
この業界が変わるわけがないと、言う人はまだいるだろうか。 - papandaDiary - Be just and fear not.
書いたイベントが終わったときだった。
そして、このとき参加頂いた数人の方に、Bridgeの企画作りに携わって
頂くことができた。
企画は3つのアイデアを盛り込んだ。

読書会枠

1つは、アジャイルラクティス、アジャイルレトロスペクティブズの
読書会。

アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣

アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣

アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き

アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き

この2冊の読書会は、これまで社内で開催してきている。
段取りは、ある程度慣れているが、今回のイベントに、丸ごと
適用できないことは、分かっていた。
社内で開催するのと違い、コンテキストが共有されていない人々が
集まる。
その状況下で、ふりかえりといっても、なかなか難しい。
だから、僕たちは、コンテキストをその場で作ることにした。
最初の50分でアジャイルラクティスの読書会を開催する。
ここで、「普段できているプラクティス」と「できていないプラクティス」を
挙げてもらう。
次の50分で、レトロスペクティブズの読書会を開催する。
ここでは、「できていないプラクティス」をどうすれば、
できるようになるか、「555」のメソッドを使って考える。
ただ本を読む読書会というよりは、本をベースに、体験を通じて、
参加者が相互にコミュニケーションをする場を作ることが狙いだった。
当日は、id:libkazzが大きな仕事をした。

事例発表枠

もう1つは、事例発表。現場を知る人たちによる講演枠とした。
http://www.machoup.jp/devlove2008/?page_id=70
これが、メイントラックとなる。
TISから、川島氏による「悪習は我々の力でチェンジできる」
現場で行っている取り組みを話して頂いた(と思う)。*1
今回の講演で、その取り組みがどこまで披露されていたか、
分かっていないが、私個人は、この人が現場でやっていることを
知り、考え方を変えさせられた。
まだまだ、現場を変えられることに、気づき、自分のことを恥じた。


要求開発アライアンスから、石沢氏による「要求開発入門 for DevLove」
要求開発は、このサイトが詳しい。
Requirement Development Alliance : 要求開発アライアンス
要求開発は、要件定義工程の一メソロジーとして片付けられない、
奥が深さを持っている。
石沢氏は、執行委員として要求開発アライアンスに携わっており、今回は、
入門の位置づけの講演をして頂いた。
なお、要求開発は、月イチで勉強会を開催している。
興味がある方は、上記サイトから、どうぞ。


インテックから、木村氏による「ぼくらのアジャイル
アジャイルに開発をしたい。
そういう思いに駆られながら、なんと、現場はアジャイルから
遠い世界にいることか、と思うことが度々ある。
木村氏には、現場で実際に行っていることを発表して頂いた。


チームラボから、吉村氏による発表。
オモロ最高開発責任者の吉村氏には、チームラボがこれまで
手がけてきた開発について語って頂いた。

開発枠

3つ目が、開発枠。実際に、イベントの時間中に開発を行うという企画。
参加者が少なく、企画として成り立つのか、直前まで危ぶんだ。
結局、企画としては課題が残ったが、開発に臨んで頂いた方々による
成果発表では大いに盛り上がることができた。


最後に、LT。
やはり、呑みながらやるLTは、盛り上がる。
会場は異様と言ってもいい、雰囲気だったと思う。
ベストトーカーに選ばれたのは、FRISKメソッドだった。


開催を終えて、運営としての自分には、感謝と反省の二言が残った。
雨の中、参加して頂いた方々への感謝の念。
忙しいところ、講演、開発して頂いた方々への感謝。
そして、2ヶ月近く運営に協力して頂いた方々への感謝。
100名を超える参加者、講演者、運営に、ただただ、感謝。
と同時に、反省。
至らない点が多々あり、ご不便をおかけしたことへのお詫びの気持ちで
今もいっぱいになっている。


参加者のアンケートには、厳しい意見もあって、そのことで、
また反省なのだけれども、
多数の良かったという意見を読んで、泣けた。
DevLOVEが、より現場に近い野戦病院でありたいと、思っている。

*1:当日、うろうろしていたため、発表内容をまだ観れていない