顧客対応のベストプラクティスは存在するのか。
お客様とのやりとりで、困ることが少なくない。
進捗報告の粒度や、仕様変更やリスクに対する考え方、
プロジェクトの舵取りについて、意見が異なることは
普通にある。
こちらの言い分を主張したところ、容易には事は進まない。
しかし、こちらも、正論を言っているつもりだから、
引き下がれない(引き下がりたくない)し、
他のことを考える頭には切り替わらない。
そうなると、問題は、一向に解決には至らない。
頭の切り替えはやはり必要で、顧客も自分と同じ
一個人であることに、立ち返らなければならない。
個人的な思考や思想を持ち、無意識にうちに、それに
則って行動をしている。
"顧客"という言葉で、人を人くくりになんてできない。
現場にある、顧客と開発との関係は、個人対個人で、
まさに目の前にいる相手のことをどうにかしないといけない。
そこにはベストプラクティスは存在しない。
相手にあわせた、態度と姿勢で、話を進める他ない。
しかし、それは、我々が日常、誰かとコミュニケーションを
取る上で、程度の差はあれ、行っていることのはず。
そう考えると、難しい話ではなく、相手のことを
どれだけ考えて、準備できるかに、過ぎないのではないかと
考えている。