ディフェンシブな開発は、通用しない。
「そもそもどういうシステム全体像となるのか。」という問いへの
答えを見つける作業は、探索に近い。
漠然としたWhy(なぜこのプロジェクトを始めたのか)を元に、
What(Whyを解決するために必要なもの)を探し当てていく作業となる。
システム化の範囲を決めるという作業は、顧客側が
投資対効果見合いで、対象範囲の出し入れを柔軟に
行っていきたいため、ゆるい感覚で進まざるを得ない。
企画フェーズでは、誰もが、模索状態となる。
そこからひとつ気づいたことがある。
このフェーズに、臨む姿勢についてである。
「分からない。」
「知らない。」
と言って、思考を停止する人は、このフェーズでは
何もすることがない。
「分からない。」のは誰もが同じで、誰も答えなんて
持っていない。
だからこそ仮説を立てて、探索をする必要がある。
ディフェンシブな思考も、このフェーズを進める推進力とは
ならない。
SIerお得意のディフェンシブな開発も、ここに至っては
通用しない。
難しい。
だからこそ、そこに面白さがある。