The Dragon Scroll

Be just and fear not.

変化に全くついていけない、滝の開発

いよいよ、最後の一月を残して、デスマに陥った設計フェーズを
終える。終わる、というよりは、終わらせる方が表現としては
的確。まだ、山場はある。
開発のスタイルは、これでもか、というくらい、ウォーターフォール
設計フェーズだけで、数ヶ月、相当なマンパワーを費やした。
今回のフェーズで、顧客を取り巻く環境の変化によって、
ソフトウェア開発も、その影響を大きく受ける、ということを
身をもって実感した。
プロジェクトをはじめた頃は、サブプライムローンに始まる
世界恐慌が起きるなんて、誰も予想だにせず。
長いプロジェクトでは、その期間中に、大きく
環境、条件が変わることがある。それによって、スコープも
大きく変化する。
その変化に、滝の開発は全くついていけない。
もう、これは、どうしようもないくらい、ついていけない。
要件定義と設計フェーズというフェージングは無駄。
要件の変更は頻繁に発生する。
スコープは、まるで生き物のように、増えたり減ったり、
形を変える。
この状況下で、滝の開発は無力だ。