The Dragon Scroll

Be just and fear not.

Your Mind is the Scene of Development.

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 お客様先で、インセプションデッキを作ろうとして、西村直人さんに「そのままやったら事故るで。」と言われたのは、ちょうど1年前のことだったと思う。西村さんのインセプションデッキ作りを目の当たりにして、そのファシリテーションの難しさと得られる効用を同時に理解したのだった。あれから、1年さまざまな局面でインセプションデッキを作ってきた。デッキ作りを重ねることで、いくらかの知見も得られた。

 インセプションデッキを始める際の助言として、「本番前に失敗しておくこと」があげられる。本番は本番なのだ。数少ないチャンスを活かすために、本番では結果を出すことが求められる。だから、現場で実践する前に、社内やコミュニティで練習をしておくことを推奨するのだ。事前に手間をかけた分は本番できっと活きてくる。

 インセプションデッキでひとことふたこと話せることも出てきたかなというところで、件の西村さんから、スクラム道の登壇を依頼された。西村さんはおそらく日本で一番インセプションデッキを作ってきた人なので、それをさしおいて話すことは何もないのではないかと思った。ただ、冒頭のとおりの経緯があって、私はここまでやってこれた事を思うと、ひとつのささやかなお礼になれば良いなと感じた。そうして、スクラム道に出させて頂くことを決めた。

 タイトルのYour Mind is the Scene of Developmentは某映画のキャッチコピーから。今日の話のメイントピックはステルスデッキになる。もともと、社内では"受注前インセプションデッキ"と呼んでいたのだけど、ぜんぜんセクシーではないので、今日のために考えてきた名前。受託開発ならば、契約前に。サービス開発なら予算確定前に、デッキを作り、目的に適した制約を作ることが狙い。もともとのアイデアは、角谷さんから。社内の有志と議論しながら、実践で練ってきた。角谷さんと同僚に感謝。
 発表後の参加者同士の議論の場でも話をしましたが、シチュエーションは人、現場それぞれなので、必要とする工夫もまた、それぞれです。どういう時にどんな工夫が取れるのか、共有や議論をしていきたいですね。そのために、スクラム道や他のコミュニティがあるわけなので。西村さん、スタッフの皆さん、どうもありがとうございました。スクラム道は、とても意義のある場だと思います。