The Dragon Scroll

Be just and fear not.

デブサミへの帰還。

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デブサミ関西でお話をしてきました。

テーマは、正しいものを正しくつくるです。ギルドワークスという会社を立ち上げて2年半。3年目を終え、4年目に向かうために、一度自分の身をふりかえるにも良い機会になるだろうと、快諾させて頂きました。このエントリーは、発表のふりかえりです。

 
今、このエントリを書こうとして気づきましたが、今回の私のお話は、この話のアンサーになっています。

papanda.hatenablog.com

目的に叶うプロダクトをつくるためには「越境する開発」が求められる、という仮説。その検証を2年半続けた結果の報告。それが今回の「正しいものを正しくつくる」でした。

検証はまだ半ばですが(というか、検証を終える時は私がソフトウェア開発から引退する時のように思えますが)、越境という御旗はまだ立ち続け、これからも私達の開発の先頭にある、価値観であり続けると思います。

さて、デブサミで話すということは、私にとってはいつまでも特別なことです。デブサミは私にとって、ただのイベントではありません。デブサミと2003年に出会ったからこそ、私のソフトウェアづくり屋としての生き方は大きく変わりました。あの時デブサミに行ってなければ、その後、デブサミの壇上に立つことも、東京へ来ることも、そしてきっと会社を立ち上げることも無かったと思います。

デブサミは、ある一時点での特別な場所というわけでもありません。あの場所で出会ったその時々の先達たちの話が、いつも自分の背中を押してくれていました。やがて、同じ場所に自分も立ち、場所をつくる側に回り、そしてその役割も、話すことも、2014年に終える。

確かデブサミのお母さんも引退した時が2014年。私は岩切さんに見出されたようなものだから、その岩切さんと同じ時にデブサミを終えるというのは、劇的で実に適していると思っていた。

良いプロダクトをつくるということに身一つで臨む、起業したのがその2014年から。いままで支え、支えられてきたデブサミに背を向けるというのは、別の方向を前と捉えて、そちらへ脇目もふらず突き進もうとしたからなのかもしれない。実際、この2年半は全く余裕がなくて、そして、とんでもなく楽しいものだった。

2014年のエントリーでデブサミで話すのは最後と書いてしまったけど、またあの場所に戻ってこれて、本当に良かったです。あの場所に戻れるということは、何か話すべきことがあるということだから。

私が話せるのは、ギルドワークスのみんな、いつも仕事を一緒に共にしてくださっているみなさんのお陰です。まだまだですが、ここまでの道のり、とても感謝しています。また明日から。方角を誤らず、前へと進んでいこう。