The Dragon Scroll

Be just and fear not.

コミュニティ内でのコミュニケーションをどうデザインするか。

DevLOVEというコミュニティを始めてから、4周目に入っているのだけど、
長らく、コミュニティ内の交流の場をどう実装するかが宿題になっていた。


DevLOVE LINKというメーリングリストがあるがこれはコミュニケーションになって
いなくて、DevLOVEの開催を告知する掲示板の役割になっている。
DevLOVEの裏方*1仲間と話をしていても、メーリングリストというのは、投稿するのに
それなりの敷居があるらしい。
確かに言われてみれば、見ず知らずの人たちがいるところへ、それなりの
意見を投下するのは、少し腹に力がこもるかもしれない。
それにメールのフィードバックは、テンポが遅い。


コミュニティ内のコミュニケーションの場。最初に手応えを感じたのは、
Yammerだった。
https://www.yammer.com/devloveyammer
Yammerは、楽天でも利用されている社内twitterだ。
楽天様、ロフトワーク様のYammer活用事例The Unofficial Yammer Blog
Yammerのいいところは、その機能の豊富さにある。グループを作ることもできるし、
外部の人も招待できる*2"コミュニティ"を作ることも出来る。タグ付けも、Likeも、
揃ってる。
ところが、DevLOVEではYammerは次第に過疎化した。なぜかだろうか。


人がソーシャルなサービスに費やす時間は、だいたい一定のはずだ。
Yammerだけやっているわけにはいかない。Yammerを利用してもらうためには、
TwitterFacebookの時間を減らしてもらう必要がある。つまり、それらを駆逐する
ほどの魅力がDevLOVEのYammerに備わっていなければ、振り向いてくれない。
(ゆえに、環境的な制約がかかっていることが多い「社内」においてはYammerは強力だ)


次に、今も検証を続けているのが、Facebookのグループだ。
http://www.facebook.com/groups/devlovepark/
Facebookを訪れる理由は、いくつかあるはずだ。友人の投稿を見るため、お気に入りの
ページを見るため。それらにDevLOVEのグループが紛れ込めば、訪れる機会も増える
はずだ。
いまのところ、Facebookグループは活発にやりとりが生まれている。
ただし、Facebookのグループは本人の否応なしにグループに参加させられる上に、
デフォルトの設定が「投稿があったらメールを受信する」になっていて、活発な
グループだと、大量のスパムを生むことになるので、注意が必要だ。
私もDevLOVEグループを開設するときに、この配慮に欠けた。


コミュニティを運営していると、こういう細かいことを考えることが結構ある。
もちろん、面倒なこともあるけれど、私は元気です。
根本的に、人との関わりが、好きなんだなぁ、きっと。


コミュニティ作りといえば

アート・オブ・コミュニティ ―「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには (THEORY/IN/PRACTICE)

アート・オブ・コミュニティ ―「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには (THEORY/IN/PRACTICE)

*1:ところによってはスタッフと呼ばれる人たちのこと。裏方という言葉については http://www.amazon.co.jp/dp/483341919X 参照

*2:Yammerはメールのドメイン単位でクラスタが作られるため企業のメールアドレスだと外部の人はそこに参加できない。