The Dragon Scroll

Be just and fear not.

今月読んだスゴイ本〜2007年2月。

http://booklog.jp/users/papanda/front/dm=&jm=&cate=307279

今月(2月)も沢山の本を読みました。
その中でも今月はこの本の中から最もスゴかった本を
選んでみたいと思います。

学者のウソ [ソフトバンク新書]

学者のウソ [ソフトバンク新書]

学者のウソ [ソフトバンク新書]

世の中には、「●●のウソ」をテーマに様々なウソを暴く本が
あります。
有名どころでは、買ってはいけない (『週刊金曜日』ブックレット)がありますね。
実名で、様々商品を槍玉にあげる内容に、世間は衝撃を受け
ました。これを皮切りに、似たような内容の本が、書店に
並んだように思います。
これらの「ウソ本」と、学者のウソ [ソフトバンク新書]
一線を画すのは、なぜウソが生まれるのか?
それに対して、我々はどうすれば良いのか?
という問いに答えている点です。
一歩も二歩も踏み込んでいるのです。
久しぶりに気骨のある新書を読んだ気になりました。

東大式ビジネス文章術

東大式ビジネス文章術

東大式ビジネス文章術

本書のタイトルに私は、全く親しみを持てなかった。
「なんだよ、東大式って。なめんなよ」という感じ(ひがみか)。
しかも、テーマが文書作成術。今更感で一杯ですね。
書き方をテーマにした本は、伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)
読めばそれで事足りると思っていました。


しかし、私のその思いは覆されました。
本の元となった記事が、はてブで高人気を博したのも理解できます。
本書は、文書作成術、アイデア発想法、プレゼンをテーマに
三つの構成となっています。
文書の作成とは、学校で習うような国語の勉強ができていれば
良いというものではなく、思考そのものなんだということに
気付かされます。
ズーニー本を読んだときも思ったことですが、真の
文書作成術とは、イコール思考術なんですよね。


本書は、ズーニー本の色合いとは異なります。
論理的に淡々とそのノウハウを教え込もうとする著者が
紙面の向こうに伺えます。
非常に分かりやすく書かれています。
当然といえば、当然です。
文書作成について語った本が、分かりにくいようでは
まさに騙った本ですよね。

TSPガイドブック:リーダー編 (IT Architects'Archive)

TSPガイドブック:リーダー編 (IT Architects'Archive)

TSPガイドブック:リーダー編 (IT Architects'Archive)

チームワークとはどうあるべきか?
チームを如何に構築し、育成する必要があるか。
それに対してリーダーはどうあるべきか。
といった、実に興味深いテーマをかなり詳細に
扱った一冊です。


チームとリーダというテーマについて、本書くらい
詳細に語った本は、まず他に無いのではないかと
思わせてくれます。
逆に言うと、個人的には少しくどさがありました。
手元には置いておきたい本なのですが、
読んでいて、ワクワクするようなものではありません。


…というのは、特に本書の価値に影響するところでは
ありません。
記述内容にワクワクしようが、ガッカリしようが、
関係なく、チームマネジメントの本質を語った
本書は、プロジェクトマネージャや、プロジェクトリーダの
必読本ではないでしょうか。

My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド

My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド

My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド

詳しくはこちらで感想を述べています。
My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド - papandaDiary - Be just and fear not.

達人プログラマーや、ソフトウェア職人気質に並ぶ、
エンジニア必読の一冊ではないでしょうか。
仕事にマンネリ感や、つまらなさを感じる全ての
エンジニアに、ささげます。

場の論理とマネジメント

場の論理とマネジメント

場の論理とマネジメント

詳しくはこちらで感想を述べています。
場の論理とマネジメント - papandaDiary - Be just and fear not.

勉強会なんて、本当に必要なのか?
と思い始めた頃に読んだ本。
勉強会のような「場」の重要性をきちんと経済学として語った本書に
私は、とても勇気付けられました。
勉強会を画策する全ての人に、薦める一冊です。


個人的には、場の論理とマネジメントがベストなんですが、
ここは、一エンジニアとして、My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド
推薦致します。
これはもう読むしかない!


2月もスゴイ本に出会うことができました。
今月もスゴイ本に出会えることを祈ります。
そして、スゴイ本に感謝。