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行動分析学マネジメント-人と組織を変える方法論

行動分析学マネジメント-人と組織を変える方法論

行動分析学マネジメント-人と組織を変える方法論

ヒトの行動は、好子と嫌子の出現と消去の組み合わせで、強化されたり、弱化したりする。
好子とは、それが出現することによって、その後の行動が強化されるもの。消去は、逆に弱化される。
 好子の例)テレビCM。ある商品のCMを観ることで、購買という行動が強化される。
嫌子とは、それが出現することによって、その後の行動が弱化されるもの。消去は、逆に強化される。
 嫌子の例)禁煙のための灰皿の撤去。灰皿が"消去"されることにより、禁煙という行動が強化される。
この本は、このような行動分析学を具体例によって解説したものです。


行動分析学の本を読んだのは、2冊目。1冊目は、こちら。

行動分析学入門 ―ヒトの行動の思いがけない理由 (集英社新書)

行動分析学入門 ―ヒトの行動の思いがけない理由 (集英社新書)

著者は、同じく、杉山尚子さん。
行動分析学入門が理論紹介の入門書なら、行動分析学マネジメントは、理論に基づいた具体例の提示。
各章が物語と説明の2部構成になっています。とても読みやすい。物語だけなら、少し物足りなく
終わるところですが、理論に関する詳細な説明がそこをうまく補っています。


行動分析学入門を読んだときも思ったのですが、好子と嫌子の考え方はシステム思考のループ図を
連想させます。

最強組織の法則―新時代のチームワークとは何か

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