The Dragon Scroll

Be just and fear not.

プロジェクトを成功させる 現場リーダーの「技術」

色々な方が薦められていたので、気になっていた一冊でした。

プロジェクトを成功させる 現場リーダーの「技術」

プロジェクトを成功させる 現場リーダーの「技術」

一時、プロジェクトマネジメントかくあるべしと、PM/PL系の
書籍が巷に溢れたことがありましたよね。
当時、その類の本を、くまなく読んでいて、漏れなく飽きてしまいました。
書店に行って、その類の本が視界に入っても本を手にとることは
ありませんでした。


そんなわけで、この本に中々めぐり合えていなかったのですが、
読了後は、ほっと安心しました。
読み忘れないでよかった。


現場のリーダーとして、どのような価値に
重きを置き、どのようなプラクティスを実践すべきか、この本は語っています。
この、「現場」にフォーカスしていることが、この本の魅力の一つです。
机上のプロジェクトマネジメント論を振りかざすわけではなく、
その視点は、あくまで、「現場」。


現場リーダが持つべき価値観は、
顧客満足指向
・チームプレイ
・中庸
があると、筆者は語ります。
人によっては、とても当たり前に感じるようなことかもしれませんが
本当に、この思いを持って、実践できているかというと、私は
恥ずかしながら自信がありません。
特に、最後の中庸が、難しいと感じています。
ときとして、どっちつかずのイメージで、あまり良い印象を持っていない
方もいらっしゃるかもしれませんが、中庸とは、いくつかの事象の中で、
バランスを取ることであり、それはとても難しいことだと思います。


さて、オブラブの帰りに、この本は買ったのですが、fkinoさんのセッションと
あわせて考えたことがあります。


それは、「リーダが最低限果たすべき仕事とは何か?」ということです。
私は、二つの結論に達しました。
一つは、チームから見て外向きの仕事、「調整」するということ。
お客様に対する仕様調整や相談、外部ベンダに対する調整、プロマネ
対する調整。
チームが円滑に仕事を進めれるように、外部との間に立ち、潤滑油の
役割を果たすこと、それが、リーダの仕事であろうと。
一方で、考えようによっては、お客様もチームの一員です。
もちろん、プロマネもそうです。
であれば、それはもはや外向きではなく、内向きの方向になりますよね。
つまり、You vs Us ではなく、Problem vs Usの関係が成り立ちます。
この考えに立てるチームは、強いチームですね。


もう一つは、チームの内向きの仕事、「目標、目的を共有」するということ。
そもそも、このプロジェクトは何のために実施するのか?という目的。
このチームはどこへ向かうのか?という目標。
これらの意識を共有できていない場合、それはチームのようで
チームではない、単なる烏合の衆になりかねないと思います。


それは、チームがピンチに陥ったときに、如実に分かります。
例えば、本番環境で、何らかの不具合が発生したとき。
あるいは、本番環境で、パフォーマンスが出ないことが分かったとき。
それらの問題や課題を、自分のものとして見れるかどうかは、
ここの共有ができているかどうかだ思います。


このプロジェクト、このチームに、自分は参加している、
自分が何とかしなければいけない、自分の仕事であると、
メンバ一人一人が思えるチームは、最強のチームだと私は思っています。

新ブログ開設。

新しく別のブログを始めました↓
http://papandasan.seesaa.net/


一つのブログで、全てのテーマについて、
一緒に考えていくのは、一つ一つの中身が薄くなるような気が
していました。
というわけで、ファシリテーションや、アクションラーニング、
コミュニケーションに関することは、別にすることにしました。