さあA列車で行こう。それがだめなら走って行こう。
3月15日、ジュンク堂池袋本店でカイゼン・ジャーニーのトークイベントを開催しました。私のお話の中でも触れたように「ジュンク堂池袋本店」のさらに「トークイベント」は、私にとっては特別な場所です。特別な場所では特別な話をということで、今回のトークイベントでは自分自身についての話をしました。
自分自身の話をするといっても、せっかく池袋まで来て頂いて、私の身の上話をただお聞かせするのは忍びなく...。来て頂いた方に何か爪痕を残せるようなお話ができればと考えていました。
私自身が爪痕を残された話といえば、一つしかなく。自分のジャーニーが始まった起源のお話と韻を踏むように、タイトルを選びました。すなわち、⾎があつい鉄道ならば/⾛りぬけてゆく 汽⾞はいつかは⼼臓を通るだろう。
このフレーズは、寺山修司の「ロング・グッドバイ」という詩から来ているものですが、これが非常に深みがあって、何度も読み直して、解釈を試みました。そうして、「貰った一万語は ぜんぶ「さよなら」に使い果たしたい どうかわるく思わないでくれ!」とか、「さあ A列車で行こう それがだめなら走って行こう」とか、駅がおっかさんの敵などと目の敵にされているのかとか、ようやく分かり始めました。なぜ、このフレーズがセッションに選ばれているかも、おそらく。10年もかかっちゃった :)
言語化の怪しいところがあって、どれほどのことを伝えられたか分からないのですが話し終えると、妙に落ち着いた気持ちになれました。自分が心中で育てている思いをいきなりさらけ出すのは、勇気がいることです。一方で、自分自身が本当に信じていることとは、たとえ誰にも理解されなくても、表現できたこと自体で嬉しくなれるのだろうと思います。もちろん、誰かに受け止めてもらえたら尚の事 :)
3.15の公式のレポートはこちら。
聖地ジュンク堂書店池袋本店にて、カイゼン・ジャーニー刊行記念トークイベントを開催しました | カイゼン・ジャーニー
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