The Dragon Scroll

Be just and fear not.

幕を引きました。

7月末を以って海岸沿いにあるSIerを退職しました。
自分が変わるきっかけというのはやはりあって、これは時々言っていることだけども、私の場合は2006年のデブサミでした。
デブサミ2006でとあるセッションを聴いて、とてもとても小さな一歩に過ぎなかったのだけども、そこから変わったのだ
と確信している。あの時、私はred pillを掴んだのだと思う。


現実の世界で何が出来るのか、試行錯誤の4年間だったと思う。「良い仕事がしたい」が行動の源泉で、
自分が変わることで、それを実現したいと思っていた。仕事のやり方、仕事場のありようを変えていくことに
熱がかかったみたいに夢中になっていた。


その思いは7月30日の最後の出社日になるまで変わらなかった。自分が旗揚げした社内の草の根活動の今後を
見届けてから会社を後にすると決めていた。それをひとまずは続けようという人たちが現れたことが
最後にとても嬉しかった。


退職に至った理由は、複数のことに拠っていて、簡単にはまとめられないのだけれども、ひとつ自分の中で
大きなものとなっていったのは、自分の時間の使い方についてでした。
目指すところがある、そこに向かうのに今の日常の時間の使い方で良いのか、繋がっていくのか。
そういう問いかけを長らく自分の中で戦わせた結果、出した結論が違う道を進んでみるということでした。
「進んでみる」って、私にとってはそんな簡単な話では無いのだけれども。


最後の幕引きをどうしようかと考えたときに、私に浮かんできたのは、自分のターニングポイントとなった人に
このことを話す、ということだった。相談ではなくて、ただ、あの時red pillを飲んだ人間が、これから
どうなっていくのかを話しておきたかった。
私のこれからの話を聴いた、モーフィアスから返してもらった言葉は大切に取っておくことにする。


この4年間、前職でたくさんの人にお世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。