The Dragon Scroll

Be just and fear not.

Shall We Fusion ?(4)自分と人との、自分と自分との、橋をかける。

この時間があったからこそ、完全に止まっていた私が、自分の足で動けるようになった。

月と、それを指すための指の話。その話を聞いたのは、東京に移ってきて初めてのデブサミ、2007年のことだ。
このセッションは、今でも忘れることができない。この時間があったからこそ、完全に止まっていた
私が、自分の足で動けるようになった。
周囲の気温が低い。周りの気温が上がるのを待つほど人生は長くない。そう思うならば、何をするかは
もう分かっているはずなんだ。
そこから3年の時間は、過去四半世紀に費やした時間よりも密度の濃いものだったと思う。
2008年の終わり頃、DevLOVEのひとつの勉強会で角谷さんに問いかけたことがある。

「角谷信太郎は、どこへ向かっているのか」
失礼を承知で、聞いた。
いまもなお、
血があつい鉄道ならば/走りぬけてゆく汽車はいつかは心臓を通るだろう
だという。あの時と向かう先は変わっていない。


それからさらに1年が経った。
私は、ふたたび角谷さんに問いかけた。
12月12日、角谷さんは、それに答えてくれるだろう。
【DevLOVE2009】Nature of Software Development のために

ソフトウェア開発に愛を取り戻す活動

ソフトウェア開発に対する見方が変わるきっかけとなった人を3人挙げろと言われて、真っ先に挙げるとしたら、私にとって、それは倉貫さんだ。
いや、それは、ソフトウェア開発に限った話ではない。
私が、会社の中で勝手に閉塞感を感じ始めた頃、社内版デブサミを初めてやってみようと思った時。
自分が思い描く開発を行うために、社内の階段を登る必要があると感じた時。
どう考えても、従来型のビジネスに未来はなく、それは違う選択をするために、けもの道を進む必要があると決心した時。
倉貫さんが居た。自分より、少し前に。
その背中を追いかけるつもりは無い。しかし、いつも、前に居る。けもの道にさえ。
そのこと自体が、どれだけ自分の励みになることか。
だが、いつか、前後ではなく、お互いの進んでいる位置を確認しあう、そんな日が来るように、私はなる。
いつの日かのtwitterで見つけたつぶやきが、私のFavoriteに残っている。

XXX "DevLOVE"って何?名称がちょっと怪しすぎる。
kuranuki ソフトウェア開発に愛を取り戻す活動です。

【DevLOVE2009】ソフトウェア開発から見た『ソフトウェアをサービスするビジネス』

可能性に気づき、前進する力が湧き上がってくる、そのような場を作るべく、DevLOVE2009を開催します。

腕を立てれば認められる世界だと信じて、この世界に入ってきたが想像と現実とのギャップに苦しむ。
エンジニアの仕事場は常には明るいものではない。不条理に襲われることもある。命の危険さえ感じるときもある。
それでも、2003年の最初のデブサミで、デベロッパーがいきいきとする世界を目の当たりにして、
目を輝かせた若者がいた*1
デブサミでエンジニアの生きがいを再認識できた。
だから、社内版デブサミという名前で始めた、会社にいきいきとした世界を創る活動を、
DevLOVEという名の、ソフトウェア開発に愛を取り戻す活動を、始めることができた。
今、DevLOVE2009を開催し、そこで、目を輝かせる若者が居たら。
今年は忘れられない年になる。


DevLOVE2009Fusion
http://www.machoup.jp/devlove2009/

*1:id:IWAKIRI に感謝する。