The Dragon Scroll

Be just and fear not.

私は、そのことを信じる。人が学び、強くなっていけることを。−XPJUG24th 陰の巻

3月27日、第24回XPJUGユーザ会をTIS竹芝ビルで開催しました。
現実として受け入れるからこそ、行動を変えることができる。−XPJUG24th 陽の巻 - papandaDiary - Be just and fear not.
前回、陽の巻の感想を書いたので、今回は陰の巻。


角谷さんを竹芝に迎えるにあたっては、実に緊張しました。
喫煙室のことを聞かれたときは、絶体絶命。灰皿を買いに行こうかと思いました。


以下、講演を聴いて、特に印象に残った言葉と考えたことです。
"アジャイルは度合い"
この言葉を角谷さんが、あの時間、あの部屋で口にした時点で、ホストとしての大役を自分は
果たしたんだと思った。イベント企画者として、ガッツポーズ*1


"30分しかないからね。"
3つのアジェンダについて説明するときに、角谷さんが言ったこと。30分しかないから、トピックは3つ。
この言葉は、会場でリアルに聴いたのですが、なぜか頭に残っていた。
そうか、30分だから3本なんだ。妙に納得した。


"なんとなく終わった、では実践としての気迫が足りない"
ひとつのイテレーションを終えるときの気概について。
仕事が本気であればあるほど、そこから学べるものも、本物になる、と理解した。


"フィードバックとは学び"
そして、"学びとは、人が人を学ばせることではなく、自分が主体となって行うこと。"


"(使われないシステムとは)自分が関わっても何も返ってこないもの。"
とあるイベントを終えたときに、ある方から、「開催者として、あなたは何を得ることができましたか?」
と聞かれた。私は、自分の中にある言葉を探して、こう答えた。
「反応です。」
つまり、フィードバック。
なぜ、「反応」を得ることが、自分にとって大切なのか。そこに学びがあるからだ。


"安定したフィードバックを継続させるためには計画が必要"
"信頼のおける計画のために見積りが欠かせない"
"信頼のおける見積りを出せるようになるには2つの知識(プロダクトの知識(何を)、プロジェクトの知識(どうやって))を獲得できるフィードバックが欠かせない"
このくだり、陰の巻の最高潮ですね。


フィードバック(学び) → 計画 → 見積り → 知識 → フィードバック → …
学び、計画づくり、見積り、ソフトウェアづくりというループ。この系(システム)の、流れの中で、
われわれは、価値を発見し、それを生み出すものを作ることができる。ソフトウェアという構造の塊は、この一連のプロセスがあらわす、ものなんだ。
このプロセスの主体にあるのは、人であり、チーム。


人が、本当によくなっていくことを信じられるか、という問い。
かつてのデブサミで、関さんが言っていた言葉をここでも思い出した。

要求がプロセスを経てソフトウェアという成果物になる。
このプロセスというのはチームそのもので、もう一つの成果物である。


私は、そのことを信じる。人が学び、強くなっていけることを。
一緒に仕事をする人と、いい仕事がしたい。だから、社内勉強会を開催する。 - papandaDiary - Be just and fear not.


角谷さん、本当にありがとうございました。

*1:ただし、本編は聴けていなかったので、後日ニコ動の前で。