The Dragon Scroll

Be just and fear not.

現実として受け入れるからこそ、行動を変えることができる。−XPJUG24th 陽の巻

3月27日に、第24回XPJUGユーザ会をTIS竹芝ビルで開催しました。
テーマは、"アジャイルな見積りと計画づくり"。
前半1時間で、安井さん角谷さんによる講演。
後半1時間は、実際にプランニングポーカーをやってみる、というワークショップでした。
個人的に、XPJUG20thを越える、思い入れの強いユーザ会となりました。
開催にあたって、魂を込めさせて頂きました。
なお、当日の会場運営により、講演はライブで聴くことができませんでした。
代わりに、動画で講演を聴きました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6570007(安井さん、陽の巻)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6570700(角谷さん、陰の巻)
撮影を引き受けて下さった、あまのりょーさんに感謝します。
動画公開が無かったら、一生後悔するところでした。


まずは、安井さんの講演を聴いて、印象に残った言葉と感想です。
"地図はあいまいで不正確、その現実を受け入れる"
現実として受け入れるからこそ、行動を変えることができる。


"計画づくりは価値の探求"
価値のあるもの、行為とは何なのか。それを探してあてるために計画づくりを行う。今現在の状況から、取るべき行動を計画する。そのためには、次の考え方が必要。


"変化に対応することを計画に織り込む"
そもそも、変化を計画に盛り込むんだという姿勢を、周りに理解しておいてもらわなければならない。時には、"計画変更は全てが悪"という見方が支配している場もある。一番最初に決めた計画を何があっても守ることが最善であると信じられているケース。それを守ることが仕事として成立しているケースもある。
プロジェクトの成功とは何か。その定義を、お互いが考えていることを、確認した方がいい。
"変化に対応することを計画に織り込む"、この考えからさらに踏み込んだのが次の言葉。


"積極的に変化するための計画をつくる"
これを聴いて、デブサミ2008のあるセッションのことを思い出した。"反復開発とテスト - 7年"だ。
咳さんの言葉。

事前に分かっている変化は、変化のうちに入らない。

"変化に対応する"のでは足りない。"変化できるようにするためにはどうすれば良いか"を考える。
1年経っても、この言葉が刺さる。


安井さんの講演を聴き終えて、最初に出た言葉は、"いいなぁ"でした。
りょーさんが、書いているように、"優しい雰囲気"に感じました。
(2009.03.28) - 麦わら帽子の「記」
三国一の幸せ*1感が既にそこにはあったわけですね。分かります。
やっとむさん、すばらしい講演、本当にありがとうございました!