The Dragon Scroll

Be just and fear not.

コミュニティは、野戦病院なんだと思う。

僕たちの仕事はなかなか生易しいものではない。
日常的にトラブルとの戦いを強いられる。そのトラブルの発生元は
様々で、自分が招いたものもあれば、他人が招いたものもある。
何かと戦っている感覚に捉われる時がある。得てして、人の作り出す
思い込みや前例という見えない敵だったりする。
方針制約と戦っている場合もある。
繰り返している感覚がある。


−おかしい。こういう状況は、前も味わったことがある。


働いている時間も長くなるし、朝も辛くなる。
現場にいる人々の口は重たくなるし、攻撃的にもなる。
見通しが立たず、何かの行進をしている気にもなる。
心が折れそうになる、毎日怒れる自分と葛藤することもある。
そんな日々がしんどくないわけがない。
それでも、目の前の仕事を、何とかしようとする。
誇りとか、使命感だとか、あるいは、ただの意地が
それをなさしめる。


忙しい日々において、それでも、何とか時間を作り、コミュニティや勉強会に
参加する。
早く帰れるならば、帰って寝てしまえばいいものを。
眠気で、はっきりしない頭で、勉強会に行ったところで、
何が残るというのか。
それでも、その場の空気を吸ったとき、新鮮な感情が湧いてくる。
ストレスと、いがみ合いだけに、世界が満たされているわけではないことを
知り、安堵する。


コミュニティは、野戦病院なんだと思う。


一日どころか、数時間の休息かもしれない。
しかし、それが、明日以降の、活力を生み出す。
家に帰って寝れば、体を癒すことができる。
コミュニティへ行って、誰かの話を聞いて、誰かと話をすれば、
心が癒される。


そういうコミュニティに、僕はお世話になってきたし、
自分も、そういう場を作り出したいと思うようになった。