The Dragon Scroll

Be just and fear not.

IBMが開催するXP祭りに行ってきた。

IBMアジャイルアジャイル言い出したので、真意を聞きに行ってきた。
http://www-06.ibm.com/jp/software/rational/events/rsdc/session.html
Rational Software Development Conference(以下RSDC)です。


大変な賑わいです。1200人も来てたそうです。
IBMセミナーなんて5年ぶりくらいだけど、元気がありますね。
WebSphereを大売出ししているころのIBMが帰ってきたみたい。


基調講演は、Scott Ambler氏。
Scott Amblerって、熱い人ですね。
何かを宣言するような、力強い演説を聴いているようでした。
何かって、そりゃ、アジャイルですね。
アジャイルの定義・価値を、この人が語るととても迫力がある。
水天宮までわざわざ聞きに行った甲斐があったわ。


アジャイルの具体的なプロセスやプラクティスは、どういったものかという
ことには触れていなかった。
アジャイルに関するコンテキストがなくて、
Scott Amblerの講演だけ聴いて帰った人は、中身のない広告を
聞かされて終わった感があるんじゃないかな。
ただ、Scott Amblerという人そのものが出す説得力というのは
やっぱり凄い。


午後からは、Scottが語っていなかった、アジャイルの具についての
セッションのオンパレード。


私は、平鍋さんのセッションを聞いた。
平鍋さんのミッション・リスク分割型ビジネスと、ミッション・リスク共有型ビジネスの
話は、感慨深い。どこかのオブラブで一度聞いた覚えはある。
自分のやっていることをふりかえる、いい機会になる話です。
最近、自分がこなしているプロジェクトは、
契約上はもちろん、感情の上でも、顧客と自分たちがお互いディフェンシブに
なっているように思う。
以前は、違った気がするんだ。。。これは、大いに自分を省みるべきだなぁ。


そうそう、Scott Amblerのマエセツをされていた方の話も、印象に残っている。
中国・インドを絡めた、日本のGDP予測の話を聞いて、非常に危機感を持った。
『My Job Went To India 』を読んだときの衝撃に似ている。
一般サラリーパーソンには、周知の事実だって?
これは、日経アソシエだけじゃなくて、日経ビジネスも読まないとね。
日本に残された時間は、あんまりない。


RSDCがこの業界に与えるインパクトは大きいと思った。
1200人のスーツの前で、「Agility重要」を宣言する、IBMの図。
このイベントに出た人が、「アジャイル」をどう捉えるか、わからないが
IBMがRUPとAgileを並べる光景は、やっぱり印象的です。
単なるセールスの手段で終わって欲しくはない。