The Dragon Scroll

Be just and fear not.

開発の楽しさを知らないエンジニアの人たち。

社内で勉強会を画策しています。
もはや、社内で勉強会を開くことなど、珍しい話では
ないと思いますが、今回の勉強会には、ある
メッセージを込めて、開催に臨んでいます。
今まで、勉強会を開催するのは、ワイワイと楽しく
できたらいい、くらいにしか考えたことが
ありませんでしたが、そこに意味を求めるようになりました。
年のせいでしょうか。


もちろん楽しくできることがベースにあるのは
間違いないのですが、それだけではない、自分の思い
を込めたい、表現したいというのが、最近の行動の
原動力になっているなぁと気づかされました。


さて、SIerというところは、プログラミングだけを
やりつづける人が少数派となる世界です。
#最近は、そうでないところも出てきているかも
#しれませんね。
入社して最初の数年間、プログラミングをやり
その後は、きれいさっぱり足を洗う。
あるいは、最初からコードに触れない。
なんてことがままあります。


この業界では、システムエンジニアという職種が、
プログラマーの上位に位置付けられ、早いこと、
プログラマーを卒業すべし、という考え方が
まかり通っていました。
数年前までは、至極当たり前のように、IT業界の
就職戦線で、公言されていたことです。
最近はどうなのでしょう。
新人の話を、聞いてみたいところです。


さて、そのような考え方が今もあるのか、無いのか、
いずれにせよ、プログラミングをしてこなかった、
または、今もその機会がないという方がいるのも
事実です。


SIerだから、プログラミングする機会がないのは
当然じゃない。それを知ってて、入社したんでしょ。
という意見は、あまりにも突き放してはいないでしょうか。
この業界の扉を叩いた人に、このような、ある種の
特殊な事情を理解しろというのは少々酷な話です。


望んで、開発をしていないならともかく、
開発をしたいのに、その機会がない、あるいは
最初から機会がないため、開発の楽しさを知らず、
それ故、開発を忌避している。
あるいは、前段のように、特定の価値観によって
開発をいつまでもやっているのは、頂けないことだと
思い込まざるを得ないというのは、悲しい話だと、
私は思う。


開発しているときのワクワク感。
開発という行為によって生み出される、新しい価値。
動くものを触って、喜ぶ人の気持ち。
その気持ちに触れることによって、得られる自分の喜び。
それらは、私が開発者だったから、得られたものです。


私は、それに似たものが、得られる場を作りたいと思い、
社内勉強会を開くことにしました。
それに参加することによって、やっぱり開発は自分が
やりたいことではない、あるいは、もっと開発がしたいから
そういう部署にいきたいと気づけることができたら
開催者として本望だなと思っています。


私が個人的に期待しているのは、
開発の楽しさを実感した人の気持ちに触れることで
その気持ちを、今後の自分のエネルギーにしたいということです。


勉強会の内容、そして、その結果については、また後日書きたいと思います。