相手が大切にするものは、やっぱりこちらも大切にしたい。
客先に常駐をしていると、頻繁に挨拶の声をかけられる
ことに気がついた。
まったく顔を知らない人にも、挨拶をしている。
私が、ゲストカードをぶら下げていても、関係ない。
それどころ、オフィス外の各社共有部分にあたる、
フロアの廊下ですれ違っても、挨拶をされる。
挨拶をするなんて、当たり前じゃない?
そう。挨拶を交わすのは、コミュニケーションの基本中の基本。
日ごろ、コミュニケーション重要といっている人(私を含めて)が
果たして、きちんと挨拶をできているかと思うと
疑問が浮かぶ。
空気を吸って吐くように挨拶ができる、域には到底及ばない。
ここまで徹底して、挨拶をされると、素直に気持ちがいい。
そして、この気持ちよさは、相手先企業の
風土によってもたらされるもの。
その風土は何らかの努力の元に築き上げられたもの
なのだろう。
今は、努力は必要でなくなっているかもしれない。
しかし、間違っても、この風土を壊すような権利が
居候にあるわけではない。
相手は、居候かどうかなんて関係ないのだ。
相手が視覚に入ったら挨拶をする。
「私は、この会社の人ではないし…。」なんて思って
居候が挨拶ひとつ返さないだけで、その会社のムードを
壊しかねない。
ソフトウェア開発では、客先に常駐をするシーンが多く発生する。
常駐者には常駐者の悩みがあるものだが、常駐先には、常駐先が
大切にする文化や風土がある。
ソフトウェアを作りにきて、その代わりに、ムードを壊すような
ことはしたくない*1。
*1:正直、ついていけないときもある