The Dragon Scroll

Be just and fear not.

そのエンジニアが、明日から違う目をしていたら、最高じゃないですか。

初回デブサミのことを思い出した。


初回は、確か青山だったと思う。
今みたいに複数のセッションが同時に走るスタイルは、初回から始まっている。
でも、セッションを部屋で区切るんではなくて、布切れで仕切っていたんじゃ
なかったかな。
今の雅叙園のような豪華さは無く、大学の文化祭みたいな感じだった気がする。


その頃の僕は、入社2年目くらいで、大阪から参加した。
東京に出ること自体に緊張してた、VeryVery若いCプログラマーだった(今も十分若いけど)。
2次請けの開発会社にいて、元請けの会社に常駐して仕事をしていた。
莫大な量の回帰テストを必死こいて潰しているとき、
元請けのSIerの人は、UMLの勉強会とか開いてる。
物凄く、羨ましかった。
毎日の仕事に少し疑問を感じながらも、あまり深く考えないようにする。
上司も先輩も同僚も誰も気にしてないし、きっとそういうもんなんだと思い込む。
このままずっと食べていける。


でも、雑誌や書籍で書いていることは、明らかに目の前の仕事と
かけ離れていっている。「RUPだ!J2EEだ!EJBだ!XPだ!」とか言ってる。
本当に今のままでいいのかなぁ、業界のこと(=自分のこと)に無関心でいいのかなぁと
思い始めて、焦りや不安が膨らみ、最高潮に達したくらいの時だった、
デブサミに参加したのは。


衝撃的だった。
そして、確信を得た。
エンジニアは、自分の成長に自分で責任を持たないといけない。会社がどう、今の仕事がどう、と言う前に、自分は自分の成長のために
何をしてきたのかを問うべきだと。


デブサミは、自分にとって刺激を与えてくれる最高のライバルとなった。刺激を受けて必死に勉強して、調べて、次のデブサミに行くと
さらに追いつけないデブサミが居て、そこへ到達しようとまた頑張る*1


僕はデブサミに育てられたようなものだ*2


数年前、若いプログラマーが漆原さんのセッションを聞いて目を輝かせたように
今年のデブサミで、胸を熱くするエンジニアがいたら、
そのエンジニアが、明日から違う目をしていたら、最高じゃないですか。

越境しよう!コードで世界を変えよう。

*1:デブサミもまた文化祭から式典の如く成長していく。

*2:SODECではない。でもSODECもよくいく。