The Dragon Scroll

Be just and fear not.

それはそうとして。

プロジェクトが進む中で、多種多様な問題が、あふれ出すことが
ありますよね。


例えば、
「パートナの進捗が遅れている。」
これは、「だれそれの何々が良くない」というタイプの問題です。
これに対して何らかのアクションを起こさなければ事態は
悪化していくことが予想される、そのようなタイプの問題。


そして、取られる対策が、先の例で言えば、
「進捗会でパートナに進捗遅れを取り戻すように伝えた。」
なるほど。
しかし、これは、対策ではない。
対策は、件のパートナが、進捗遅れを回復するために、具体的に
考える施策のことである。
これは、単なる発注者の希望を表わした言葉に過ぎない。
事態が良い方向へ進むことは特にない。


この種のタイプの問題に対しては、ある視点で望むべきだと
考えています。
それは、表に現れた問題に対して、
自分はどうするのか?
自分は何ができるのか?
ということ。
この視点で考えなければ、問題の解決がいつまでも
できない可能性がある。
そして、そのことに、関係者は気付いているはずである。
これまでの経験からも。
しかし、自分の問題にはしようとしないことが多い。
なぜならば、線を引いているからである。
「これは、私の問題ではない。あなた方が解決すべき問題だ。」


これは、ある意味では正しい。
特にビジネスとして絡むパートナに対して、発注と受注の関係で
言えば、当然の論理だ。
契約で結ばれた関係において、下手な馴れ合いなど必要ではない。
そのようなプロジェクトは危険すぎる。


しかし、先に書いたように、気付いているはずだ。
このままでは、何ら問題の解決にならないことを。
馴れ合いが必要でないのと同様に、傍からただ騒ぎ立てることも
不要である。


問題が発生している。それに対して解決をすべき責任者もいる。
それはそうとして、では、自分は何ができるのか?
その問題に対して、自分は何を考え何をすべきなのか。


全ては、問題の解決のためである。
プロジェクトを成功させるためである。
そして、それは顧客のためである。
この最終目標を理解していれば、自ずと、自分の問題になってくる
はずだ。
問題に対して、積極的なアクションプランを、自分で
そして、相手とともに考えるはずだ。


私はこのことを、アクションラーニングと、コーチングに
達者な社内の後輩の言葉から、明確に気付かされた。
感謝している。