ユースケース記述と、その課題。
ユースケースと言えば、何を思い浮かべるか。
私なんかは、まずスティックマンが思い浮かびますね。
稿人形ってやつです。
こいつと、おなじみの楕円を結んだものが
おなじみのユースケース図。
しかし、コーバーン本によると、ユースケース図は
後付の図のようですね。
Jacobsonが、UMLをまとめるときに考案したもののようです。
そう、ユースケース記述の方が登場は先ということです。
そして、コーバーンに言わせると、大切なのは、
ユースケース記述。
ユースケース記述こそが、ユースケースの内容と目的を
明確に表したもので、ユースケース図などは、その目次
にすぎないと。
一番外側の要約レベルを、ユースケース図で
表すのには有効(コンテキスト図。DFDでいうレベル0)。
ということは、ユースケース図を書くことに熱を
あげるのが本質ではなく、ユースケース記述、
つまり如何に分かりやすい文章を書くべきかという
話になってくる。
すると、一つの問題が浮上する。
よく言われる、あいまいな自然言語で、システムを
語れるのか?という点。
この問題については、次の書籍で語られている。
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「自然言語で仕様はきっちりと語ることができる。」
語れないのは、その言葉の使い方を間違えているのだと。
まずは、日本語の勉強をしなければいけない
(いや、本当に)。
言語があいまいなのではなく、人が言語を使って
あいまいに表現しているのだと。