The Dragon Scroll

Be just and fear not.

ウェブ人間論 (新潮新書)

ウェブ人間論 (新潮新書)

ウェブ人間論 (新潮新書)

Oracle試験を受けたあと、VELOCEでコーヒーを飲みながら、没頭して読みました。
本書は、梅田氏と平野氏による対談を収めた内容になっています。
おそらく、そういう方が多いように、私も、前著「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)」に強い影響を
受けた一人でした。
Web2.0って何?バズワードでしょ、それ。」
という私の思い違いを木っ端微塵にしました。
その続編というわけではないのですが、私にとっては必読の一冊なわけです。


本書の中でブログを書く人の意識を5つに分類しています。
その内の1つに、リアルの世界で本音を語れない人が、ネットの世界でそれを
吐露していくためにブログを書くー「ネットの中が本当の自分」という感覚があるという。
ネットでリアルな世界の自分を補っていく。
私が、ブログを書くようになったのも、これが意識にあったからなのだろう。
プライベートでは、ネットにほとんどアクセスしていなかった自分が、
なぜ、ブログなんて書こうと思ったのか?
その疑問に答えが見つかったような気がします。


これから、必要となってくるもの(というか今必要なものか。)として、
ネットで得られる大量の情報を、自分の中で構造化、整理する力を上げています。
量を質に転化させるためには、情報に対し、自分の内部記憶をどのように構成するかが
重要になってくる。


ところで、私は、本書のタイトル「ウェブ人間論」という言葉に奇異な印象を持っていました。
正直、意味がわからない言葉です。
梅田氏が書いたあとがきに、本書は、「ウェブ・人間論」であり「ウェブ人間・論」であるとあります。
その解説を読んで、私の疑問は拭い去られました。