ウェブ人間論 (新潮新書)
- 作者: 梅田望夫,平野啓一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/12/14
- メディア: 新書
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Oracle試験を受けたあと、VELOCEでコーヒーを飲みながら、没頭して読みました。
本書は、梅田氏と平野氏による対談を収めた内容になっています。
おそらく、そういう方が多いように、私も、前著「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)」に強い影響を
受けた一人でした。
「Web2.0って何?バズワードでしょ、それ。」
という私の思い違いを木っ端微塵にしました。
その続編というわけではないのですが、私にとっては必読の一冊なわけです。
本書の中でブログを書く人の意識を5つに分類しています。
その内の1つに、リアルの世界で本音を語れない人が、ネットの世界でそれを
吐露していくためにブログを書くー「ネットの中が本当の自分」という感覚があるという。
ネットでリアルな世界の自分を補っていく。
私が、ブログを書くようになったのも、これが意識にあったからなのだろう。
プライベートでは、ネットにほとんどアクセスしていなかった自分が、
なぜ、ブログなんて書こうと思ったのか?
その疑問に答えが見つかったような気がします。
これから、必要となってくるもの(というか今必要なものか。)として、
ネットで得られる大量の情報を、自分の中で構造化、整理する力を上げています。
量を質に転化させるためには、情報に対し、自分の内部記憶をどのように構成するかが
重要になってくる。
ところで、私は、本書のタイトル「ウェブ人間論」という言葉に奇異な印象を持っていました。
正直、意味がわからない言葉です。
梅田氏が書いたあとがきに、本書は、「ウェブ・人間論」であり「ウェブ人間・論」であるとあります。
その解説を読んで、私の疑問は拭い去られました。