The Dragon Scroll

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ライフハックス鮮やかな仕事術―やる気と時間を生み出すアイディア (MYCOM新書)

本日の京都→東京間の新幹線の中で読みました。
ライフハックスとは何か?プロローグをまずは読んでみて下さい。
テクニックを追うのが、その本質ではないことに気付かされます。
著者いわく、ライフハックスとは『仕事を鮮やかに処理する』ことであり
それを、本人が実感できなければならないものであると。
『確かにこうした方が自分の気持ちがすっきりするし、生産性も上がった』と
思うことが大切なのであると。
ライフハックスは、それを利用する人の心理や感情と切り離して、考えれるもの
ではない、という言葉になるほどと。
それはそうですね。使っていてイライラするようでは、ハックとは言えない。
ハックを手当たり次第に鵜呑みにしてはいけないということですね。


本書はよくある、GTDに関するテクニカルな説明に終始したものではない。
もちろん、ツールを利用した「著者のハック」の紹介が中心にくるが、
どのようなハックを選ぶべきか、それを示す基準書でありたいと著者は
言う。


ハックが備えるべきことの一例として、アフォーダンス理論の必要性を説いている。
つまり、何かツールを使って、物事を整理するにしても、ツールの側から
「それを使って、整理したい」という思いを誘発するようなものでなければ
ならないということである。


また、本書では、「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)が重要なハックとして登場します。

「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)

「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)

10年以上前の書籍と思いますが、私も大切にしていた一冊です。
確かに、考えてみれば、超整理法こそ、ライフハックの老舗ですね。
また読み直してみたいと思いました。


ライフハックス鮮やかな仕事術―やる気と時間を生み出すアイディア (MYCOM新書)」はハックマニアの方にもお薦めできる一冊と思います。


おかげで行きも帰りも充実した新幹線になりました。