4つの勇気。
久しぶりにアジャイルモデリング―XPと統一プロセスを補完するプラクティス (OOP Foundationsシリーズ)を読み返しています。
アジャイルモデリング―XPと統一プロセスを補完するプラクティス (OOP Foundationsシリーズ)
- 作者: スコット・W・アンブラー,株式会社オージス総研
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2003/08/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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というわけで、中身についてはまた、別にエントリするとして、
このアジャイルモデリング(AM)が掲げるいくつかの価値のうち、"勇気"について、少し考えておきたいと思います。
ソフトウェア開発における、勇気とは一体何なのでしょう。
残業が当たり前の職場で、しれっと定時で帰宅する勇気のこと?
それとも、寒い朝、暖かい布団から抜け出して、出社する勇気のこと?
…案外、たくさんの勇気が必要なのかもしれませんね。
AMが真面目にあげている、勇気とは以下のこと。
- アプローチを選択する勇気
- アーキテクチャを選択する勇気
- 自分も間違いを起こすのだという事実を認める勇気
- 明日の問題は、明日解決できると考える勇気
一つ目について。
例えば、「XPを採用する」という勇気ですね。
これまで、行ったことがない現場で、新しい方法論を導入する勇気。
この案件に対して、この方法論でやるという判断をするための勇気。
といったところでしょうか。
何か改善をしようとすることは、非常に勇気がいることです。
二つ目について。
実際、アーキテクチャを決定するアーキテクトにはたくさんの勇気が必要ですよね。
要件を正確に満たすアーキテクチャでなくてはならない。
システムの根幹についての決定なのです。あとから容易に取り替えれるものでは
ありませんから。
その上で、リファクタリングもするという勇気。
目的のためには、できあがったものを捨て去る勇気も必要。
三つ目について。
これは、別エントリで挙げた"謙虚さ"とも繋がる、非常重要な姿勢だと思います。
実際のところは、結構、難しいかもしれませんが。
四つ目について。
だから、早く帰ろうよ。
人生には他にも色々やることはあるんだから、という話。