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10gがもたらす福音(5)〜SYSAUX表領域と表領域新機能。

SYSAUX表領域

10gで新たに追加された表領域の1つ、それがSYSAUX表領域。
表領域としては、SYSTEM表領域のように必須。
そして、SYSTEM表領域の補助表領域が位置づけ。
具体的には、AWRやEMのリポジトリを格納するための領域。
データベース作成時に最低240MB必要。

SYSAUX表領域に対してできること。
  1. データファイルの追加
  2. データファイルのリサイズ
  3. データファイルのリネーム
  4. オフライン
SYSAUX表領域に対してできないこと。
  1. 表領域の削除
  2. 表領域のリネーム
  3. 表領域のトランスポート
SYSAUXの必須属性。
  1. PERMANENT
  2. READ WRITE
  3. EXTENT MANAGMENT LOCAL
  4. SEGMENT SPACE MANAGMENT AUTO

(OracleDataBaseによってこれらの属性は設定される)


SYSAUX表領域に格納されるコンポーネント(占有データ)に
どのようなものがあるかは、V$SYSAUX_OCCUPANTSビューで
確認ができる。
なお、これらのコンポーネントは別表領域に移動できるものもある。

表領域のリネーム

ALTER TABLESPACE 名前 RENAME TO 新しい名前;


これによって、データディクショナリも、制御ファイルも、初期化パラメータも
表領域名の変更を受け入れる。


注意点。

  1. ローカル管理表領域のみ可能。
  2. SYSTEM、SYSAUX表領域は不可能。
  3. データファイルはオンラインであること。
  4. 読み取り専用表領域は、データファイルヘッダは変更されない。

 ⇒次の読み書き可能になったときに行われる。

デフォルト永続表領域

ユーザ作成時に、デフォルト表領域を指定しない場合、
デフォルト永続表領域が割り当てられるようになる。
削除はできない。削除したい場合は、別の永続表領域を
設定しておく必要がある。


CREATE DATABASE
 …
 DEFAULT TABLESPACE 表領域名


または
ALTER DATABSE DEFAULT TABLESPACE 表領域名


デフォルト表領域名の確認。
DATABASE_PROPERTIESビュー。

BIGFILE表領域

データベースが扱える最大サイズを大きくした新しい表領域。

1つの表領域に1つのデータファイルを持つ。
これに対し、従来の表領域をSMALLFILE表領域と呼ぶ。


永続表領域の作成
CREATE BIGFILE TABLESPACE 表領域名 DATAFILE句
UNDO表領域の作成
CREATE BIGFILE UNDO TABLESPACE 表領域名 DATAFILE句
一時表領域の作成
CREATE BIGFILE TEMPORARY TABLESPACE 表領域名 DATAFILE句