The Dragon Scroll

Be just and fear not.

関西商人と関西SE

以前いた会社の話。
関西の部署ということで、お客様は、当然のことながら関西商人と
なるわけです。


関西商人…。あまり良い言葉ではないかもしれませんね。
実際、関西のお客様というのは厳しい。
何が厳しいって、基本的に関西人なんです。


「見積もりはOK。じゃあ、こっからなんぼ値引きできんの」
いや、日本橋*1でパソコン売ってるんじゃないんですよ。


「じゃあ、これは対応してもらうということで(←追加機能)」
なんでそんな話になるんですか。


「全部考えてもらわないと困るじゃないですか!」
あの、業務運用は、お客さまで決めませんか?


まあ関西だからというわけでもないのでしょうが。
関西は長らくひどい不況でしたから、その点も確実に影響していましたね。


相対する関西SEは、当然、一筋縄のSEではありません。


顧客「プリンタうごかへん!印刷でけへん!業務止まる!」
SE「ほんまですか〜?」


(電話でのやり取りの後、結局現場へ急行するSE)


SE「なんや、これ、紙あらへんやん!
顧客「何何?」
SE「プリンタ用紙無かったら印刷できるわけないですやん!」
顧客「あっ無かった?ごめんごめん」


私が所属していた部にいる先輩SE方は、システム屋らしいスマートさは
無かったですね。


「できたら、ええねん!」
いいんですか。


「知らんやん、そんな難しい話」
いや、でもシステム屋なんだから、システムのこと知らなくていいですか。


「インストール?手でやったらええねん」
全部?スクリプト作りましょうよ!


ある先輩は、スーツでキーボードを叩くよりも、ねじり鉢巻、ランニング
シャツでスポーツ新聞を読んでいる方が似合っていました。
前項の師匠も、アウトローSEの親分みたいな人。
男性も女性も部下も上司も関係なく、何事にもしてやられないように、
慎重でいて、どこか大きな穴があって…、一癖も二癖もありました。


関西商人に対抗する関西SEも、やっぱり関西人。
傍から見ていれば日々、名勝負が繰り広げられていたのかもしれませんね。

*1:関西の秋葉原