The Dragon Scroll

Be just and fear not.

ふりかえり(6)〜常駐生活

私が、配属されたオフィスは、実に閑散としていました。
それまで、集合研修は、本社や事業部単位で行われていたため
山のような同期に囲まれていました。
しかし、配属先では、同期は2人。


なぜか、配属先のオフィスには人がいない。
上司と、我々新人3人と、他数名。
しかも、IT企業にもかかわらず、PCが少ない。
「・・・ここって、何屋さん?」


PCが少なくて良いはずです。
人がオフィスにいないはずです。
ほとんどの社員が客先常駐なのですから。
しかし、派遣ではありません。
あくまで、請負です。
お客様は、とあるSE会社。
我々は、開発会社として粛々と開発を進めるわけです。
なお、このような形態で、お客様から直接指示を受け、
作業をすることを、「偽装請負」と呼びます。


違法行為です。


私のケースは、一応、請負契約で、見積もりを取って、
スコープを定義して、開発を行っていたため、偽装請負には
あてはまりません。


私と、同期もすぐに、お客様のオフィスにて、常駐を始めました。
なお、客先は、先輩が芋の子を洗うように常駐しており、
オフィス環境も、決して良いとは呼べませんでした。
そこにあるのは、


 環境上の「制限」(郷に入りては郷に従え)と
 顧客からの直の「プレッシャー」と
 顧客への「嫉妬」(元請エンジニアへの憧れ)


エンジニアに対する、私の夢みたいなイメージは、入社3ヶ月で
ぶち壊されました。


きたみりゅうじさんの楽しい漫画があります。

SEのフシギな職場 ダメ上司とダメ部下の陥りがちな罠28ヶ条

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新卒はツラいよ!

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ここに出てくる話は、程度の差こそあれ、実話に近いモノと
思います。
業界を志望される学生さんは読んでおいて損はありません。
(全ての企業において、悲惨な状況が待っているわけではありません。
 その会社のポジショニングによって、状況は大きく異なります。
 この業界が、暗黒の闇に覆われているわけではありません。)