The Dragon Scroll

Be just and fear not.

モメごとになる前に、モメごと本を読んでおこう。

なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術 作者: 細川義洋 出版社/メーカー: 日本実業出版社 発売日: 2013/09/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (4件) を見る 献本頂きました。なぜシステム開…

現場はどこだ? 現場は、今、ここだ。

このエントリーはDevLOVE Advent Calendar 2013 「現場」の9日目の記事になります。 自己紹介 改めまして市谷といいます。ソフトウェアの受託開発の仕事をしています。 現場はどこだ? 現場は、今、ここだ。 「このWBSを更新してあすの進捗会議に届けなけれ…

リーン開発の現場に、いたる道。

「各自頑張ってください。」 やや照れくさそうに、トークの最後はその言葉で締められた。10月28日にサイバーエージェントさんをお借りして開催した「リーン開発の現場」の出版イベントでのことだ。最後の言葉がしばらく耳に残った。その言葉を頼りに自分の記…

ダラスからの帰り道、Lean from the Trenchesを日本に届けようと思った。

目の前にいる彼の口調は若干、いや、相当早かった。時おり顔全体を笑顔でゆるませて、早口に語りかけるのであった。私は、彼の語る「自分たちの現場の物語」に、引きこまれた。彼の名前は、ヘンリックといった。 2012年の夏に開催されたAgile2012のヘンリッ…

時を超えた共に開発する者への思い。

2009年ごろ、所属していた海外沿いのSIerにて、社内の組織を超えた繋がりを作る目的で、社内イベントを開催していた。この開催の後に、自分が残してたエントリを覗いてみて驚いた。 このイベントに込めた思いが、この会社が続く限り、 生きていて欲しいと願…

アジャイル開発の優しい教科書

わかりやすいアジャイル開発の教科書を読みました。この本の著者の皆さんは関西の方で、いずれの方ともコミュニティにて繋がった方々でした。前川さんには、私が企画した東京の方のイベントでお話を頂いたり、細谷さんとも同じくイベントや本作りでお世話に…

ソフトウェア開発の現場パターン -アジャイル型開発におけるプラクティス活用事例調査-

Agile2012に行って帰ってきて、結果として3つのことをやろうと思った。最初から考えていたわけではなく、今から考えると、3つあったんだということ。1つは、Agile2012のように活動家たちが集まれる場を作ること。これは、UltimateAgilistTokyoというカタチに…

LeanCanvasとエリアの関連性から企画書を見る。

既にサービスの企画書があって、ソフトウェアとして何を作るべきかを考える状況でも、LeanCanvasが使える(LeanCanvasの詳細についてはこちらをどうぞ)。企画書の内容をLeanCanvasの各エリアに書き出していって、空欄のままになっているエリアや、内容が不足…

橋頭堡の中から、ユーザーストーリーマッピング。

私が今の会社に入ってすぐに始めた活動に、ソフトウェア開発の入口を揃えるというものがあった。開発の入口を揃えるとは、どういうことかというとお客様と開発会社がソフトウェア開発を始めるときの認識や状況を整えましょうということ。たいてい、必要なソ…

憧憬と共感のはなし

人が自分ではない他者からの影響を受けて具体的な行動を起こすには、2つの感情が湧いているような気がする。それは、憧憬と共感。つまり、「ああ、なりたい」という憧れ。ただ、この憧れだけでは、「あれはあの人だから出来ること」で終わる。勉強会やカンフ…

Ultimate Agilist Tokyo で The Art of Agile Project Managerの話をします。

11月17日のUltimateAgilistTokyoでは、The Art of Agile Project Managerというタイトルでお話をさせて頂きます。タイトルは、アート・オブ・アジャイル デベロップメント ―組織を成功に導くエクストリームプログラミング (THEORY/IN/PRACTICE) から。The Ar…

Your Mind is the Scene of Development.

お客様先で、インセプションデッキを作ろうとして、西村直人さんに「そのままやったら事故るで。」と言われたのは、ちょうど1年前のことだったと思う。西村さんのインセプションデッキ作りを目の当たりにして、そのファシリテーションの難しさと得られる効用…

日本にも10年かけて育ってきた、"Agile"がある。

2012年8月、Agile2012に参加してきました。Agile Conferenceはその名のとおりAgileをテーマとしたカンファレンスで、世界中から参加者が集まるグローバルなカンファレンスです。書籍の中でしか会えないと思っていた著名な方々も多数集まる。スコット・アンブ…

esm is community

(Photo by kakutani) 3月24日、AgileSamurai Dojo Gatheringが開催された。書籍アジャイルサムライについて、全国各地で開催されている"道場"と呼ばれる読書会/勉強会が一同に会するのが、Dojo Gatheringの趣旨。今回はスポンサー枠があり、永和システムマネ…

王様のスープ

デブサミ2012のセッションランキングが公開された。 デブサミ2012アワード トップが角谷さん、2位がまつもとさん、3位平鍋さん、4位自分戦略、5位藤原さんのランキングになっている。また、満足度ランキングでは、6位に野村さんと一緒に作ったセッションがラ…

10回目のデブサミ

常々、主催者の岩切さんが言っていた「デブサミは10年続けようと思って始めた。」の10年目を迎えるということで何とか全力で打ち返せるよう、今年もコンテンツ委員を務めました。思い起こせば、私がデブサミに初めて参加したのは、まさにその初回にあたるデ…

はてなブログへ移る

まだ過去のダイアリーデータを移行できないものの、はてなブログに移ります。 The Dragon Scroll

「ソーシャルメディアの夜明け」

ソーシャルメディアの夜明けを読んだ。 最初は前面に出てきている著者のソーシャルメディアのラブさ加減に、2年〜3年前ならともかく今更特筆するべきことではないでしょ、と敬遠気味だった。ところが第2章あたりから、様相が変わる。モノを作るという視点か…

Pathの心地良さ、良いサービスから学ぶこと

年末からpathを使っている。 心理学から設計、新ソーシャルアプリ『Path』 「フォーカスしろ!ユーザー第一!」Pathの創業者が学びを語る ひとことで言うとプライベートなSNSで、登場当時(path1.0)は親しい友達の間で利用する写真共有サービスだったのが、20…

生きる速度を緩める

2012年あけましておめでとうございます。 今年は文章を書くことをもう少し増やして、考えごとをダンプすることや日々のログを取っておきたいと思い立ちました。ここのところ毎日の忙しさに流され、ゆっくりと想を練る時間をあまり取れていません。文章を書く…

インセプションデッキで植えつけられた前提をあぶりだす

HangarFlightでの発表でも話したけど、インセプションデッキがあの時あれば…ということに 気づくことがある。例えば、顧客が開発における要求の、優先事項を決めるという話。 何が優先事項となっているかは、顧客が中心となって決める。ところが、顧客がその…

HangarFlightと、自分の話

SnowBarrageを終えて 今年のDevLOVEも、HangarFlightで締めることができた。特に、今回は怪我人が出ることはなく 平和に終えることが出来た。多くの裏方の尽力があって企画と運用をやり遂げることができた。 また、年末の忙しい時期にも関わらず、多くの発表…

海岸沿いのSIerと私

履歴書を書いていて、思い出したことがあった。 海岸沿いのSIerでデブラブ*1を始めたとき、オで始まりブで終わる集まりの中の人 たちに、妙な嫉妬のような負けん気を持っていて、俺たち(海岸沿いのSIer)だってソフトウェア開発で 名を挙げてやるぜ、なんてこ…

永和システムマネジメントに入社しました。

via kakutani 永和システムマネジメントに入社した経緯は140文字では足りないし、それが1200文字になっても 足りなさそうなので、まずは、このあたりでお茶を濁しときます。 大事なことは、私にとってこれから上野で仕事をすることはとてもウキウキで、もう…

学びのプラクティスマップ

先日、とある集まりで出会った方と 「ダイアログは確かに良いものだけど、なかなか次の行動に繋がらないのでは。」 という話をしたところ、確かにそういう面はあるかもしれないとして、なので、 「体験することで、行動に繋がることもあるかもしれない。」 …

My quindim went to NAGOYA.

1年前のことだったが、とある事情で東京を離れる覚悟をしたことがあった。 そうなると、DevLOVEをどうするかを、自ずと考えることになる。 DevLOVEというコミュニティは、いろいろな人が船頭役となって活動を行っている。 多様性を保存しながら、結集性も持…

コミュニティ内でのコミュニケーションをどうデザインするか。

DevLOVEというコミュニティを始めてから、4周目に入っているのだけど、 長らく、コミュニティ内の交流の場をどう実装するかが宿題になっていた。 DevLOVE LINKというメーリングリストがあるがこれはコミュニケーションになって いなくて、DevLOVEの開催を告…

「なんでみんなブログ書かないんだ。」

先日、就職先をきめた大ちゃんと仲間何人かで飲んでいて、彼の 「なんでみんなブログ書かないんだ。」 という一言を受けて、そういえばブログを書く習慣が無くなって、久しいことに 気づいた。ブログを書かない代わりに、twitterやfacebookで何かを書く欲を …

Beluga is innovation.

Belugaについて紹介しておきたい。 http://belugapods.com/ DevLOVEでは、4.9 のDDDカンファレンスから投入しているのだが、もう手放せない感がある。 イメージは、手持ちのスマートフォンにメッセージをプッシュしてくれるLingr*1。 古いイメージを求めるな…

Project 4tate 開始のお知らせ

4月9日にDDDをテーマとしたBeautiful Developmentを開催し 4月12日のQconTokyoのBofにDevLOVEとして参加してきました。 とても感慨深い2日間で、この日に起きたことは、(あとで書く) 取り急ぎ、DevLOVEで始めたプロジェクトについて、主旨ページを 開設し…