The Dragon Scroll

Be just and fear not.

決済はどこへ消えた。

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 この土日、ぶらり京都に佇みに行ってました。そこで何気なく乗ったタクシーでの出来事。乗ってみると、到着前にスマホで決済できるアプリに対応しているタクシーでした。いつもの感じでスマホアプリで決済。運転手さんがおじいちゃんだったので、念の為、決済した旨を伝えると「こっちの機械が動かないんですわ」と帰ってきた。さあ、もう、ゴングは鳴りましたよ。

 しばらくやりとりしてると、動かない、だから決済はできないという。これは、到着したら現金で払わされることになるだろう、それはおそらくカード決済とともに2重決済になる雰囲気たっぷりです。

 なお、おじいちゃんは悪意なく全くリテラシはありません。自社で導入しているサービスだろう!そんなことあるかって?いやいや、そんなもんなんですよ、日本のタクシーってね。

 埒が明かないので、スマホアプリからタクシー会社に電話。で、この窓口さんがまたピリッとしない。車両番号がアプリから分かるので伝えると、誰でも載せてないはず、という。おそらく、乗車データはこの窓口さんと本来共有できるのでしょうけども、このおじいちゃん側のアプリが機能してないので、状況の同期がしくっているようです。

 で、だんだん、私のことを疑い出したので(乗ったフリしてる?)、無線で運転手に連絡してくれと伝え直接連絡とってもらった。(もちろん運転手は私の目の前にいる)
窓口さん、私が乗車していることは理解してくれて、その上で、運行管理部が担当なので、電話してくれという。番号いうからメモをとってくれと(!)。オウケイ、とことんいこう

 運行管理部に電話すると、ようやく状況がわかる人と会話ができるように。いわゆる情シスさんですね(お疲れ様です!)
 アプリそのままで大丈夫です、そのままのっていってください、と。ようやく道筋がついた。やれやれだぜ。だが、忘れてはいけない。私の目の前にはまだ何も理解しちゃいない、おじいちゃんがいる。運管の人におじいちゃんに直接連絡して説明してね、と言い伝えたのだけど、一向に連絡が来てる風ではない。

 こうなるとおじいちゃんもそわそわしてくる。無線でどうしたらいいか連絡する。さあ、その相手は、もちろん、さっき運管に処理をなすりつけた窓口だ!(ちなみにこの話の中で、私はこの窓口さんの応対が一番イラッとした)

 当然、窓口さんとおじいちゃんと話が噛み合わない。最後はまた運管に聞けと、おじいちゃんをリジェクト。おじいちゃん、運管の連絡先わかるのかな…?後部座席からもう一度、運管に電話してあげる(お疲れ様です!)

 要はおじいちゃんはどうしたらいいのか?何もしなくていいって、乗客の私が言い張っても駄目でしょう!笑 おじいちゃん、お金もらい損ねるわけにはいかない頭なんだからね。案の定、名前と住所と電話番号を紙に書いていけ、という。おじいちゃんも必死だ

 でも、運管の人なら、データも見れてるみたいだし電話もかけたし、私の名前も番号も分かっとるはずよ…が通じるはずもない。運管からおじいちゃんに電話がようやくかかり、おじいちゃんも安心してくれたみたいだった。でもね、こんなんで決済がまともに行われるのか私はとっても不安だよ

 おじいちゃんには、動かないんだったらお客さん向けのパネル(ここからQRコードで決済する)、切っておいた方が良いですよと伝える。同じような思いをする乗客を増やさないように。というか、はるかにブチ切れるお客さんにあたったら、おじいちゃんかわいそう。

 ちなみに、詳しい内部のアーキテクチャは不明ですが、乗客のアプリと、タクシー運転手側のアプリがデータ的に同期せずに、乗客側の決済ができちゃうのは問題あると思うよ。運管側が状況分かってるから、決済としてはデータ的には問題ないんだろうけど、人間の方が全くついていってないからね。

 車を降りて、アプリから評価の確認のプッシュ通知。「乗車はいかがでしたか?」ははは。

 日本のタクシーアプリは、少し都心から離れると配車依頼が成功しにくくなる感じがあってカイゼンがまだ必要だと思うのだけど、配車アプリの仕組みはMaaSに踏み出す上で、ラストワンマイルの立役者だし、何とかしたいものですね。

Uber、日本でもっと広まると良いのにね。