The Dragon Scroll

Be just and fear not.

HangarFlightと、自分の話

SnowBarrageを終えて

 今年のDevLOVEも、HangarFlightで締めることができた。特に、今回は怪我人が出ることはなく
平和に終えることが出来た。多くの裏方の尽力があって企画と運用をやり遂げることができた。
また、年末の忙しい時期にも関わらず、多くの発表者の方々に協力を頂いた。結果として、今回の
HangarFlight SnowBarrageは、DevLOVE過去4年の中で最もたくさんの方々が集まる時間になった。
こういう場を、一人の人間によって、一方的に作ることなんて到底出来無い。関わってくれた、
すべての人に感謝しています。ありがとう、ありがとう。
 例によって、当日業で今回依頼した皆さんの発表を聞くことが出来なかったため、年末年始を
動画鑑賞で過ごしてから、改めて1セッション1セッションに込めた思いを言葉にしたいなと
思っている。
 毎度のことだけれども、ややスケールの大きいDevLOVEをすると必ずといっていいほど、
もう2度やれない、という思いを持つ。当日を迎えるだいたい1週間前には自分を呪う。だけど、
本編を終える、締めに取り掛かる頃にはまたこの時間を作りたいと思い始めている。
渾身会を少し離れたところから眺めていると、その思いが強くなっていく。
 願うことは、この日の場と時間が、誰かの次の何かに繋がることだ。その何かが、またDevLOVE
という場に戻ってくるのを迎えるためにこそ、私はDevLOVEを続けている。その先に行くまでは、
まだまだ止める気にはなれない。

桃の木には、桃が成るものだ

 この1年、2年で身辺の大きな変化を続けているため、どこかの時点で自分のことをまとめて
みたいなと思っていた。今回は、自分が発見したことを他の人に伝えたいという気持ちが、
いつもより強かった。自分が企画するDevLOVEで自分が話す、なんてことは今ままで考えたことも
無かった。しかし、今の自分の話はこの時期を逸してはいけないと思ったから。初めて1枠くれと
言ったんだった。

 これは、その時間に映し出されていた挿絵。

 ところが、挿絵を準備していく間に、また、自分の時間の間際をいよいよ迎える段になると、
いったい自分に何が話せるんだろうという思いがもたげてくる。今でも、こうやって挿絵を
めくっていると、本当に何かを話せたんだろうかと思う。
 かつて、私はデブサミやCommunityでたくさんの先達や仲間から果実を分け与えてもらっていた。
美味しい果実も、苦い果実もあった。自分が今ここに、今の自分として居れるのは、その時々に
口にした果実のおかげだ。自分にも成った果実が、他の人に持って行ってもらえたら。
それが、私の感謝のカタチなのだ。
 人にはそれぞれの果実が成るものだと、半ば自分を言い聞かせるようにして、話をした。
そう、桃の木には桃の実が成る。桃から林檎は生まれない。だから、HangarFlightというのは
それぞれの木に成った果実を寄せ合う場所なんだよね。
 話してみると、言葉に仕切れないことがたくさんあった。ひとつひとつ不器用に言葉にしていく
ことしか出来無い。ただ、大切な何かに迫っている感覚だけは、感じられるのだ。