The Dragon Scroll

Be just and fear not.

SIerのジレンマ

経済環境悪化の影響はIT業界には遅れてやってくると言います。ユーザ企業のシステムに対する投資
マインドが低下することは、SIビジネスが縮小することに他なりません。
こういう状況下でSIerはどのような戦略を取るべきなのでしょうか。
とにかくどのような案件でも受注し、リソースの空いている稼動を無くす行動を取るべきなのでしょうか。
それとも、リソースの余裕を、仕組み化に当て、新しい仕掛けを行っていくべきなのでしょうか。
ここで、SIerはジレンマに陥ることになります。
人月ビジネスなので、リソースの空きは、そのまま売上の減少に直結します。一方、仕組み化や仕掛けに
投資ができなければ、競争力がつきません。生産性が向上していくかは、運任せです。
ジレンマから脱却するためにはどうしたら良いのでしょうか。


私が取っている選択肢は、組織に提案することです。
もちろん、仕組み化、仕掛けに対する投資のお願いです。自分が所属している会社も自分にとっての顧客と
考えれば、いつもの仕事と他なりません。顧客に提案するように、自分が居る会社に提案するのです。
勿論、提案が受け入れられるかどうかは、提案内容の良し悪しと、組織の判断基準によります。
SIerを諦めて、別の選択肢を取るのは、提案をしてからでも遅くはありません。
むしろ、従来のビジネスを変える程の提案が自分に出来るか、自分自身を見る(成長させる)良い機会と
考えられます。