The Dragon Scroll

Be just and fear not.

私個人のミッションは、3人の方にお礼を言うことです。〜DevLOVE関西2009MIRAI〜

9月26日、西中島南方のクロノスさんの会議室をお借りして、DevLOVEを開催します。
DevLOVE関西2009MIRAI 〜開発の明日について話し合おう!〜
関西でこういうイベントを開催できることを感慨深く思っています。
東京に来て、3年半。大阪にいた頃は、コミュニティに参加することも、コミュニティを運営することも
イベントを企画し主催することも、私にとっては全く考えられないことでした。
そういうことは、どこか遠い世界で誰かが行っていることであって、自分には無縁のことだと思っていました。
私は、自分が変わったことにさえも気づいていませんでした。


今回講演して頂く3人の方は、奇しくも、直接的に間接的に自分が変わるための力は自分自身にあることを気づかせてくれました。

栗栖は私に広大な世界があることを気づかせてくれた。

私が今の会社に中途で入社した際、彼と私は同じ提案チームにいました。転職で緊張している上に、
東京という土地で働くのも初めてだった私に、彼は気さくに話をしてくれました。
彼は社内でも変わった存在である、ということに気づくのに、それほど時間を要しませんでした。
Web2.0という言葉を私が聞いたのは、ティム・オライリーからでも、梅田望夫からでもありません。
語感的に日本人離れした名前を持つ彼からでした。
彼は、Javaが支配する世界で、使うあてもないRailsの本を読んでいました。

RailsによるアジャイルWebアプリケーション開発

RailsによるアジャイルWebアプリケーション開発

その後も、社内の身近なところから、刺激を放つ彼の存在は、私にとって、心強い仲間であり、
小癪なライバルであり、お互いにとっての理解者であったと思っています。
社内勉強会を開催したとき、始めたのは、この2人から。参加者の増減があり、壁にぶつかり、
止めるときも、2人。
新しい場所へ向かう彼のことを、心の底から応援しながら、当然ながら大きな大きな喪失感が
生まれました。
しかし、人生における友人に、別れの言葉がなぜ必要だろうか。
そう。別れの言葉が不要だったのは、この日のため。
3年半前に、彼が私を東京で迎えてくれたように、今度は、私が彼を大阪で迎えます。

岡島さんからの背中を押す力にどれだけ安心をしたことか。

岡島さんと、直接、お話をする機会はこれまでほとんどありませんでした。
それにも関わらず、私は、岡島さんから"背中を押す強い力"をもらいました。
その力に、どれだけ安心をしたことか。


受託開発の極意―変化はあなたから始まる。現場から学ぶ実践手法 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

受託開発の極意―変化はあなたから始まる。現場から学ぶ実践手法 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

私には、『受託開発の極意』というタイトルよりも、
副題の『変化はあなたから始まる 現場から学ぶ実践手法』の方が
腹に落ちた。
私は、この本を、受託開発を上手くこなすことを
著した本、というよりは、自分や組織を変えることに、
トライする者を力強く、後押しする本であると受け止めた。
私は、そちらの方に強いメッセージを感じた。

あなたに、変化をもたらす本。 - papandaDiary - Be just and fear not.

岡島さんは、本の内容について、社内外の人物を
頭に思い浮かべながら、書いていたそうだ。
だから、この本は、彼らに対するメッセージでもあるようだ。
変えることに力を注ぐ人々へ、応援をこめたメッセージ。
岡島さんは、僕も思い浮かべたと言った。
僕も、このメッセージを受け取った。
僕も、変わるまで、あきらめない。

変わるまで、あきらめない。 - papandaDiary - Be just and fear not.

自然と人が集まる場所がありました。そこを創ったのは前川さんだと思う。

東京に来て、コミュニティや勉強会に参加し始める、きっかけとなった出来事を今も覚えています。
田町の鳥一代という店で、初めて酒盛りをした日のこと。
その場を作ったのが、前川さんでした。
社外の人と目的も無く飲む。飲んだら楽しい。また、その場から新たな出会いや企画が生まれたりする。
鳥一代はやがて、田町近辺のエンジニアが集まる、ルイーダの酒場となりました。
そこに行けば、誰かがいるかもしれない。居れば、一緒に酒を飲み交わす。
信じられますか。
特定の繋がり(コミュニティや勉強会、会社)に依存しない、人と人が自然に集まる場所が
あったのです。そこが暖かくないわけがありません。
前川さんを中心として、たくさんの方に出会うことができました。鳥一代の日々は、私の人生に
とって、大きな糧となったように思います。


9月26日のミッションは、DevLOVEを開催し、参加者のみなさんが何かを発見するお手伝いをすること。
そして、私個人のミッションは、3人の方にお礼を言うことです。


さて、9月26日のサブタイトルは、開発の明日について話し合おう、です。
開発の明日とは、もちろん、私たちの明日に他なりません。
今を知り、そして、明日のために自分たちが何ができるのか、考えてみる一日にしませんか。
みなさんのご参加をお待ち致します。