The Dragon Scroll

Be just and fear not.

主体的に動く アカウンタビリティ・マネジメント

「これは、私の仕事じゃない。」
という言葉が口から出るとき、自分が被害者意識の悪循環に陥ってないか、立ち止まってみた方がいい。
被害者意識とは何か、おそらくこの本以上に分かりやすく説明したものはないだろう。

主体的に動く アカウンタビリティ・マネジメント

主体的に動く アカウンタビリティ・マネジメント

「他にできることは何か?」
この言葉が浮かんだとき、主体的に動き始めた自分がそこにいる。
これに似た言葉で、「今、自分ができることは何か。」がある。これは私が、昔、社会人になって
1年目のときに、お客さんからもらった言葉。
私が作ったソフトウェアにリリース後の不具合が見つかって、
蒼白になっていたときに、この言葉をもらった。
この言葉がなければ、私は、「新人にこんな難しいプログラムを作らせる方が悪いんだ。」と
考えていたかもしれない。


この本を読み進めていく中で、今の私に深く刺さった言葉がある。
それは、いくら主体的に考え、動いたとしても、自分の力ではどうにもできないことがあって、
それに、いつまでも向き合う必要はない、ということだった。
これは、未来の方を見ろ、ということだ。
政治や経済の変動まで、自分にはどうすることもできない。
しかし、「他に自分にできること」や「今、自分ができること」はきっとある。
私には明日からできることが沢山ある。こう考えることが、諦めないということだ、と思う。


この本を読んでいると、他のことと重なる感覚を得た。
1つは、Social Change Starts With You.
また、"ラインの上"*1にのぼる為の
"現実を見つめる"ということから、U理論を連想した。
あるいは、主体的に動くための契機としての"全体最適"なものの見方。


どう考えても落ち込んでいたが、次に進むための力を得たように思う。いい時に読んだ。

*1:アカウンタビリティのある自分、つまり主体的に考え、動けている状態