The Dragon Scroll

Be just and fear not.

類似するデザイン製作とソフトウェア開発

デザインのワークショップで知り合った、デザイン製作会社の方に、その仕事の内容を聞いた。
デザイン製作の世界は私にとっては未知の世界なので、どういうものなのか、とても興味がある。
未知の世界と、自分の世界とが繋がることで、新しい発見があるのではないかと期待している。


デザイン製作の世界では、ユーザヒアリングに基づいて、まずラフなデザインを起こすそうだ。
この過程で、やはりKJ法によるユーザの分析やペルソナの作成を行うということだ。
先のエントリにも書いたが、この作業による消耗は激しい。これは、ソフトウェア開発には、
無い種類の消耗だと思う。
サイトのイメージをあわせたのち、見積りを行う。見積りは確定料金で行う。
その後、HTMLのWebサイトを作成し、ユーザに披露する。
ユーザテストとして、ユーザに実際に画面を使ってもらう。そのフィードバックに基づき、手直しを
行う。
このユーザとのやり取りが増えれば増えるほど、デザイン製作会社側はコストを持ち出す必要がある。
よって、このやりとりを何回まで行うか規定が必要になるかと思われる。
見積り以降の、この仕事の進め方は、まさにソフトウェア開発と同じである。
デザインとソフトウェア開発。作るターゲットは異なるが、今のところ、見積りや契約の考え方も
含めて、仕事の進め方はそれほど変わらない印象を受けた(採用している手法は異なる)。
同時に、それはお互いの世界において、どこまで変化を受け入れられるか、という同じ課題を抱えて
いると言える。デザインとソフトウェア開発、双方がこの課題を越えられる道を模索していきたい。


ところで、デザイン側のワークモデルは、ソフトウェア開発の世界におけるUMLのような標準の
記法は存在しないのだろうか。
お互いの取っている手法について、比較分析してみると面白いかもしれない(新しい発見があるかもしれない)。