チームの未来地図を描こう。
4月に入って、新たなミッションの元、チームを組んだ。
このチームの、キックオフミーティングのために資料を作っていて、ふとこの本に書かれていたことを
思い出した。
ソフトウェア開発を成功させるチームビルディング 5人のチームを上手に導く現場リーダーの技術
- 作者: 岡島幸男
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2009/03/26
- メディア: 単行本
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「魔法の瞬間」頼みは危険
「魔法の瞬間」とは、単なる人の集まりがチームになる瞬間のこと。このような瞬間を人為的に作り出すのは
難しい。この本で書かれているとおり、"独り語り"や"訓示"で、出来ることではないと思うが、私も、
"熱い独り語り"には、身に覚えが(たくさん)あるので、良い示唆となった。
私は、節目節目にプレゼン資料を作って、"チーム"のことを語るようにしている。
(岡島本には、プロジェクトチーム計画書として書かれている。キックオフでは、プロジェクト計画書
ではなく、チームの計画書が語られるべき、という話。)
資料には、このチームが求められているミッション、そして、自分たちの未来のこと(ミッションをクリア
することによって、自分たちが手にいれるもの。それはビジネスとしての成果であり、チーム個々人が
得られる成果)を必ず入れる。ここでどんな絵が描けるかが、リーダーに問われる重要なミッションだと、
私は思う。この資料は、id:yachの言葉を借りると"宝の地図"と言える。
体制やスケジュール、仕事の進め方も入れる。ミッション、ビジョン、仕事の進め方についてじっくりと、
特にプロジェクトの初期の段階で、話をすることはとても大切なことだ。
そして、この"宝の地図"は、後から参入してくるメンバーや、プロジェクトの途中で読み返す際ために、
誰もがいつでも見れるところに、置いておくようにする。プロジェクトが進む中で、ミッションや内容に
変化が生まれたら、"地図"も更新すればいい。
私が、この資料を作るようになったのには、きっかけがあった。
それは、所属する組織がばらばらのメンバーで、チームを組んだときのことだった。組織が異なると文化が
異なる。そのとき、これでは、寄せ集めの集団のままで、チームとしての力を発揮できないと、思った。
どうすれば、共通のミッションをお互いに腹に落とせるだろうかと、考えた末に、チームのことを書いた
ライトニングトークスを行った。これに手ごたえを感じたのが、きっかけだった。
ソフトウェア開発を成功させるチームビルディング 5人のチームを上手に導く現場リーダーの技術には、リーダーにとって有益なことがたくさん書かれています。
一読をお勧めします。なお、岡島さんの書いた本に、受託開発の極意―変化はあなたから始まる。現場から学ぶ実践手法 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)があります。
受託開発の極意―変化はあなたから始まる。現場から学ぶ実践手法 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
- 作者: 岡島幸男,四六
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2008/04/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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