The Dragon Scroll

Be just and fear not.

最上流に持ち込むアジャイルプロセス。

システム化企画という、最上流の工程に携わって、早2ヶ月。
残すところ、あと1ヵ月。
このフェーズでは、そもそも業務の、何をシステム化対象としましょう
ということを、顧客・開発が一体となって考える。
ソフトウェア開発の「要件定義」の前段階に当たる。
私は、特に移行計画を担当している。


この2ヵ月を過ごしてきて、感じたことは、この、見渡す限り
何も無い、非常にゆるいフェーズに、アジャイルなプロセスが
どんぴしゃで効く。
企画段階のため、開発側はもちろん、顧客側も何がやりたくて、
何が必要か、非常におぼろげな状態である。
日々変化が起きる。
このような状況では、常に仮説を立てて進める必要がある。
仮説に基づき、実際に作業を行うことで、新たな発見があり
視野が広がる。
行動してみて、初めて見えることがある。
実作業から得られるFBを元に、次の仮説を考える。
計画の変更は、一週間という短いサイクルの中でも発生する。


闇雲に進めるのとは違う。
行き当たりばったりに進められる程、顧客は寛容ではない。
常にゴール(本フェーズのビジネス目標)に向けて、
道筋を立てて、進めていく。
この筋道が変化を吸収しながらも、プロジェクトに背骨のように
一本の筋を通している。
このような状態を作り続ける様は、船の舵を操るのと似ているかもしれない。
方針を微調整しながら、進めていく必要がある。


今回の経験から得られたものは、大きいと感じた。
整理して、再び後日エントリする。