The Dragon Scroll

Be just and fear not.

ソフトウェアの解放。

ソフトウェアの開発は金がかかる。
それなりのモノを得るためには、それなりの費用と期間が
必要になる。
モノを動かすためのハードウェアを新たに用意するとなると、
さらにコストがかさむ。
しかも初期費用だけで済まない。
ソフトもハードも保守費用を払い続けることになる。


例えば30人月程度のシステムを得るために、顧客はいくらの
投資をしているだろうか。
さらにそのシステムの保守のために、2〜3人のエンジニアを
確保するのに、いくらの費用を払い続けているだろうか。


IT投資に、限られた僅かな予算した用意できない企業にとって、
この負担は大きい。
大企業は、リッチなシステムを手にすることが
できるかもしれない。
しかし、中小企業は、いつまで経ってもシステムを揃える
ことができない。そこの格差を埋めることができない。
システムも企業の競争力を生む一翼を担っている。
システム格差が、企業を負け続けさせる。


そう考えたとき、SaaSHaaS*1
実は単なるビジネスモデルの話を越え、さらに大きな
意義へと昇華する。
ユーザは、システム構築や保守運用に、莫大な費用を
かける必要が無くなる。
これは、ソフトウェアやハードウェアの解放をもたらすことに
他ならない。
IT投資にコストかけられない企業でも、大企業が
SIerに用意させるリッチなシステムに匹敵する機能、サービスを
手にすることができる。
しかも、最初から沢山の予算を用意する必要はない。
身の丈にあったところからはじめることができる。


新しいパラダイムを予感させてならない。

*1:AmazonEC2やS3