The Dragon Scroll

Be just and fear not.

ディフェンシブなエンジニア。

ディフェンシブな開発 〜 SIビジネスの致命的欠陥 - kuranukiの日記(移転しました)→ http://kuranuki.sonicgarden.jp
いわゆるディフェンシブな開発とは、ビジネスモデルだけの問題ではない。
エンジニアの価値観にまでもぐりこむことがもう一つの弊害ではないだろうか。


ここ最近、感じることがある。
ディフェンシブな開発で育ったエンジニアは、ディフェンシブであることが、
その価値観になってしまってはいないだろうか。
4年から5年目くらいの若いエンジニアや、経験をある程度積んだ
方と仕事をしていると、その思いが強くなる。(単なる偶然か?)
ビジネスモデル自体がディフェンシブなのだ、そのモデルの下で仕事を
していれば考え方だって、ディフェンシブにならざるを得ないだろう。


ろくにタスクの見積もりができない管理者から、バッファをふんだくっておく。
さっさとメインタスクを片付ければ後は、薄く長く、工数を消費しておけばいい
(パーキンソンの法則)。いかに自分の身を守るかが重要。
仕事をチームでする感覚はあまりない。自分のタスクが完了できるかどうかが
重要で、プロジェクトのゴールとは関係ない。
仕事上のコミュ二ケーションは、"交渉"である。
技術に対してディフェンシブで、自分の目の前の仕事に関するものしか
興味はない。自分が技術を持っていないことは、自分の課題ではなく
組織の育成の問題と考える。
…これ以上、つまらないことを書くのはよそう。


ビジネスモデルを変えるよりも、人が変わる方が先に必要かもしれない。
*1

*1:あるいは、ディフェンシブなエンジニアが必要とされなくなる方が先になるかもしれない。