The Dragon Scroll

Be just and fear not.

ユースケース記述と、その課題。

ユースケースと言えば、何を思い浮かべるか。
私なんかは、まずスティックマンが思い浮かびますね。

稿人形ってやつです。
こいつと、おなじみの楕円を結んだものが
おなじみのユースケース図。


しかし、コーバーン本によると、ユースケース図は
後付の図のようですね。
Jacobsonが、UMLをまとめるときに考案したもののようです。
そう、ユースケース記述の方が登場は先ということです。
そして、コーバーンに言わせると、大切なのは、
ユースケース記述


ユースケース記述こそが、ユースケースの内容と目的を
明確に表したもので、ユースケース図などは、その目次
にすぎないと

一番外側の要約レベルを、ユースケース図で
表すのには有効(コンテキスト図。DFDでいうレベル0)。


ということは、ユースケース図を書くことに熱を
あげるのが本質ではなく、ユースケース記述、
つまり如何に分かりやすい文章を書くべきかという
話になってくる。


すると、一つの問題が浮上する。
よく言われる、あいまいな自然言語で、システムを
語れるのか?という点。
この問題については、次の書籍で語られている。

UMLによるオブジェクト指向モデリングセルフレビューノート

UMLによるオブジェクト指向モデリングセルフレビューノート

荒井さんはデブサミセッション(2006)でも話されていたが、
自然言語で仕様はきっちりと語ることができる。」


語れないのは、その言葉の使い方を間違えているのだと。
まずは、日本語の勉強をしなければいけない
(いや、本当に)。
言語があいまいなのではなく、人が言語を使って
あいまいに表現しているのだと。