The Dragon Scroll

Be just and fear not.

生きるために、越える。

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 世の中には様々な境界があり、それによって個別が生まれ、成り立っている。境があるからこそ、認識・理解できる範囲を絞り込める。その中で何をすべきかわかりやすくなる。

 境の外側に踏み出した時は、何がおきるのかすら分からない。外側には不確実性とリスクと危険が待ち構えている。内側にいればおおよその予測ができ安全だ、といえるかもしれない。

 本当にそうだろうか?本当に内側は安全なのか。内側こそが自分の住むべき場所だと、いつ自分で決めたのだろうか?

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私にとって最後のデブサミ。

http://instagram.com/p/j2qjxlPoSk/

 デブサミ2014で「越境する開発」という話をしました。発表時に使用した背景画像はslideshareに置いてあります。こうして読み返すと、デブサミで伝えたかったことは、このスライド自体には無いように感じます。伝えたかったことは、あの日の雅叙園のあの場所に置いてこれたのだと思います。

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書籍「LeanUX」を頂きました。

Lean UX ―リーン思考によるユーザエクスペリエンス・デザイン (THE LEAN SERIES)

 Lean UX ―リーン思考によるユーザエクスペリエンス・デザイン (THE LEAN SERIES)を監訳者の坂田さんから献本して頂きました。ありがとうございます。

 私は原著を1年くらい前だったかに読んでいたのですが、日本語で読めるのはやはりありがたいですね。ページ数も厚くはなく、それほど時間を取られることなく読めてしまうのではないでしょうか。

 構成は、Lean UXの原則にはじまり、具体的なプロセス、プラクティス、最後に実践のための補完(アジャイル開発との統合、組織的な移行)となっています。スタイルガイドやMVP(プロトタイプ)のパターンについて、語っているのはこの本らしさといえます。

 LeanUXから何かテーマを取り上げるとすると「共通理解」があげられます。チームの間での「共通理解」は「LeanUXの貨幣」と表現しており、特に重要視している概念であることがうかがえます。状況や製品、顧客に対するチームの共通の知識を醸成することで、コミュニケーションのための報告書や重厚なドキュメントを不要とする。結果、チームの仕事が円滑に進むようになり、より成果が期待できるようになる。

 開発チームだけではなくデザイナーも含めたチーム運営について悩んでいたり、考える必要があったりする方は、一度手に取ってみると良いかもしれませんね。

Lean UX ―リーン思考によるユーザエクスペリエンス・デザイン (THE LEAN SERIES)

Lean UX ―リーン思考によるユーザエクスペリエンス・デザイン (THE LEAN SERIES)

 

 

「塹壕より、アジャイルプロジェクト運営」と「因果関係図で真の問題を捉えよう!」

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塹壕より、アジャイルプロジェクト運営

 Regional Scrum Gathering Tokyoで登壇してきました。1日目は、藤原さんと組んで発表しました。

 「塹壕より、アジャイルプロジェクト運営」

 テーマについての質問をまず掲げて、参加者の皆さんにペアで考えてもらい、それを全体で共有する。そして、発表者があらかじめ用意していたテーマに対する要約を話すというスタイルを取りました。初めてのやり方(しかも2人で分担)なので、上手くセッションが作れるか不安がありましたが、参加者の皆さんの前のめりな参加のおかげで形にすることができました。

 質問は3つ用意しました。

  • アジャイルなプロジェクト運営をはじめるときに最初に何をすればいいのだろう?
  • アジャイルなプロジェクト運営を維持するために何に気をつければいいのだろう?
  • 関係者がプロジェクトのゴールを追うために大事なこととはなんだろう。

 前2つを藤原さん。最後の質問を私が担当しました。私の部ではこんな話をしました。

  • ゴールには「プロダクトの大いなる目標となるゴール」と「ゴールのための中間ゴールとなるマイルストーンゴール」の2つがある。
  • ゴールを明確にするためにインセプションデッキ作りを利用しよう。
  • インセプションデッキを作ると、プロジェクトのタイプ(期待)がみえてくる。プロジェクトのタイプには「仮説検証型」と「最短距離型」の2つがある。(「仮説検証型」「最短距離型」はこちらの「越境する開発」で触れた内容)
  • ゴールに向けて、それぞれのタイプに応じたリリース計画を立てる必要がある。

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 2つのプロジェクトタイプとそれに適したプロジェクトプラクティスとは何かについては、多くの語るべきことがあります(デブサミでも話す予定です)。

 「一方的に話を聴くだけではなく、自分たちが考えることができた」というフィードバックを頂くことができたのは、質問駆動のスタイルを取った本望といえます。ご参加頂いた皆さん、ありがとうございました。

因果関係図で真の問題を捉えよう!

 また、2日目は因果関係図を使ったワークショップをファシリテートしました。

 「因果関係図で真の問題を捉えよう!」

因果関係図は、書籍「リーン開発の現場」で20章をまるまる割いて解説している問題発見のためのツールです。ワークショップで使った資料を紹介しておきます。

 なお、本ワークショップを作るにあたっては、DevLOVE神奈川の皆さんに素振りに付き合って頂きました。その時のフィードバックはとても参考になりました。感謝いたします。